「応援のため、おやすみ」。島民の8人に1人が甲子園に向かった熱い春【長崎県壱岐市】

1 min 107 views

夢の大舞台「甲子園」。第97回選抜高校野球大会に長崎県の離島から初出場の壱岐高校が出場しました。2025年3月20日に行われた試合には、約23000人の島で人口の約13%、島民の8人に1人にあたる約3000人が甲子園に向かい現地へ応援に行きました。また島内では「応援のため、おやすみ」する店が相次ぎ、島内各所ではパブリックビューイングが開催され、島内が一致団結して壱岐高校の試合を応援しました。甲子園の指定席は21年に全席指定となって以降、初めて完売し、外野席まで応援で埋め尽くされました。

島民の約8人1人が甲子園へ

今回対する相手は、優勝候補ともいわれる東洋大姫路高校。島をあげての応援に応えるかのごとく、壱岐高校は初回に2点先制。パブリックビューイング会場でも、一球一球に歓声や応援の声が上がり、甲子園球場と一体となった観戦が行われました。

惜しくも試合には敗れたものの、その健闘に全島民が胸を打たれたといっても過言ではなく、島内在住者のSNSには「感動をありがとう」「胸を張って帰ってきてね」「かっこよかった」の声が相次ぎ、島中が一致団結した様子がうかがええました。

各所で行われたパブリックビューイングの様子

実際に甲子園へ行き、応援をした芦辺町在住の篠崎康輔さんは「相手が東洋大姫路と地元チームだったため、応援でも負けられないと声を出した。アルプスから外野まで壱岐の応援団が埋めつくしている光景は圧巻だった。行ってよかった、夏の大会へは島民全員で行かないといけないね」とうれしそうに話しました。

「島が浮く」と言わせるほどの人口を甲子園まで連れて行った25人の壱岐高校野球部。島を一致団結させるパワーと感動を与えてくれて、筆者も一人の島民として誇りに思います。

(写真撮影:江川満さん、上本恵美さん、筆者)

【記事再公開のお知らせ】2025年3月25日
先日公開した本記事につきまして、使用が禁止されている写真や動画を含んでいたことが後に判明し、いったん非公開とさせていただいておりました。
事前の確認が不十分だったことを反省し、該当の写真を削除するなどの対応を行いましたので、本日再公開いたしました。今後は同様のことがないよう、確認体制を強化してまいります。   ローカリティ!編集部

藤木彩乃

藤木彩乃

福岡県生まれ、沖縄県宮古島育ち、長崎県壱岐島在住。
けしごむはんこ「あやとりや」という屋号で作家活動をしています。最近はサーフィンと植物/野菜を育てることにハマってます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です