「私は乳がんになりました。そして、“くまよ”が生まれました」〜きみよとくまよの乳がん治療日記・はじまりの物語〜【和歌山県和歌山市】

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「私、乳がんになりました」 その言葉を最初に周りの人に言ってくれたのは、私ではありません。 ある日TikTokに投稿した、小さな“くま”のひとことでした。

乳がんの告知を受けたとき、私はそれをどう受け止めていいか分かりませんでした。 泣くこともできず、怖いとも言えず、「大丈夫」と言うしかなかった。

そんなある日、ふとしたきっかけで AIと一緒に“くまよ”というキャラクターを生み出しました。

くまよは、ちょっと垂れ目で、おっとりしていて、やさしいくま。 私が本音を言えないときに、「無理しないでいいくま」と代わりに言ってくれるような存在。

「私も告知されたばかりです」 「治療してます」 「くまよかわいい」

たくさんのコメントが届いて、私は思いました。 「言葉にできなかった気持ちを、くまよが伝えてくれたんだな」と。

それから、少しずつ私も言葉を持てるようになりました。 怖かったこと。 迷ったこと。 泣いた日。 笑えた日。 「乳がんの治療を受けながら生きていく」ということを、くまよと一緒に描いていこうと思ったんです。

くまよは、AIで生まれた私の分身。 だけど、その存在はリアルな私の心に、たしかに寄り添ってくれています。 そしてこれからは、誰かの心にも寄り添う存在になれたら。そう願っています。

※この記事に登場する「くまよ」は、私がAIと一緒に制作したオリジナルキャラクターです。 私自身の気持ちを整理したり、やさしく伝えるために登場させています。

久松公代

久松公代

第5期ハツレポーター/京都府宇治市産まれ。社会福祉士。父は大阪出身、母は東京出身で子どものころから地域による言葉の違いや風習の違いを感じてきました。和歌山市に移住して18年たちます。暮らして気づく和歌山の良さを伝えて行きたいと思います。

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