滋賀から世界へ。採用に強いブランディングカンパニー

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株式会社Piic 最高執行責任者

Ren Setowaki
瀬戸脇 連氏

滋賀の株式会社Piic(ピーク)は、ブランディングとマーケティングを通じてお客さまのビジネスを前進させる、クリエイティブカンパニーです。「創る」と「届ける」両方の視点でプロジェクトを捉えるため、幅広い事業を展開しています。今回は、代表取締役を務める藤井 直哉(ふじい なおや)さんに代わって、最高執行責任者である瀬戸脇 連(せとわき れん)さんに、今後の成長戦略を交えて、Piicのビジョンを伺いました。

滋賀県No.1のクリエイティブマーケター集団を目指し、24歳で起業

株式会社Piic設立にいたるまでの経緯を教えてください。

代表の藤井は、サッカー留学や専門学校を経て、大手住宅設備メーカー、飲食店、建築関係などさまざまな業界を経験。24歳の時に滋賀県に戻り、「滋賀県でNo.1になれるような企業をつくりたい」「若手が輝ける場所をこの滋賀県でつくりたい」という思いから起業することを決めたそうです。
最初は、弊社のグループ会社をカッコよくするために、ブランディングやデザインという部分に目を向けてスタートしました。

Piicという社名の由来を教えてください。

「P」は「Peak=山頂や頂点」という意味があります。滋賀県で1番の会社になるという思いに「idea=アイデア」と「innovation=イノベーション」「creative=クリエイティブ」というワードを組み合わせました。社名には、“クリエイティブな発想で滋賀県内にアイデアやイノベーションをもたらす”という意味が込められています。

目に見える成果と、時間をかけて育てるブランドの価値を求めるブランディング事業

どんな事業に取り組まれているのか、教えていただけますか?

クリエイティブは「アイデアを形にして心を動かす力」と位置付け、ロゴや名刺、封筒、パンフレットのグラフィックデザイン、Webデザイン、広告プロモーション、事業や商品のブランディング、デジタルマーケティングなどを手掛けています。

印象に残っている事例を具体的にお聞かせください。

滋賀県甲賀市の女子サッカーチーム「SASAYURI FC SHIGA」のチームブランディング全般を担当しています。以前は別の会社がブランディングを担当していましたが、理想のイメージを表現しきれていないためリブランディングを希望されました。
チームのビジョンは「WEリーグへの参入」を目指すこと。クラブの存在意義や地域とのつながりをより明確に伝えるために、ブランドコンセプトを策定しました。2025年のキャッチコピー「一凛を花束に」には、花束のように凛とした女性たちが集まり、周囲に良い影響を与える存在になっていこうという意味が込められています。
具体的には、公式ユニフォームやチームウェア一式、グッズ、告知ポスターやバナーなどの広告ツール、Webサイトなどを一式制作しました。お客さまご自身が日頃からプロモーションに取り組んでいるからですが、ファンが急増しており、かなり良い形で貢献できている実感があります。この事業を通じて、ブランディングの持つ力とその重要性を改めて認識しました。

ほかにもさまざまな事業を展開されていますね。

滋賀県で開催される公益財団法人日本スポーツ協会主催の「国民スポーツ大会(国スポ)」と「全国障害者スポーツ大会(障スポ)」に向けたプロモーションを担当しました。これらの大会を多くの方に知ってもらうことを目的に、プロバスケットボールチーム「滋賀レイクス」と車椅子バスケットボール日本代表・清水千浪選手とのタイアップポスターを制作。
さらに、数十秒程度のムービーをYouTube広告として活用しています。また、2025年「日本生命セ・パ交流戦」における北海道日本ハムファイターズのホームゲーム用限定コラボグッズ制作など、スポーツ系の案件も数多く手掛けています。

強みは、ターゲットに響くメッセージを届けるために欠かせない“マーケティング的視点”

御社の強みを教えてください。

サイト制作やグラフィックデザインにとどまらず、マーケティングやブランディングを含めたトータルサポートが、私たちの最大の強みです。何を表現するかを明確にし、言語化から発展にいたるまで一貫したクリエイティブを提供。それを拡大するために、運用までを一気通貫でサポートできる点が特徴だと自信を持っています。
「会社のホームページをリニューアルしたい」という要望に対し、企業の方針が明確に言語化されていないことがよくあります。その部分に焦点を当てることこそが、ブランディングの本質。私たちは、問題の解決策をともに探りながら、「つくる前」と「つくった後」を一貫してサポートできる点に強みがあります。また、どんなに素晴らしいクリエイティブを作っても、それがターゲットに響かなければ意味がありません。ターゲットの心に響くメッセージを発信するために、マーケティングの視点を生かすことができるのは、私たちの大きな特徴です。

御社がクリエイターに求めるものは何ですか?

ある意味、「期待を超えるアウトプットができるか」がすべてかもしれません。お客さまの要望に寄り添いすぎると響きにくいデザインになってしまったり、メッセージ性が薄れてしまったりするもの。デザインへのこだわりと、コミュニケーション力を生かして社内外の期待を超える結果を出すことが求められます。新人でも多くの案件に挑戦できる機会があり、チャレンジする環境は整っています。

都心と地方のクリエイティブの違いを理解し、スムーズな採用活動を支援

現在は、お客さまの採用支援に力を入れているそうですね。

さまざまな業界で類似のビジネスが増加する中、採用活動において重要なのは他社との差別化です。給与や働く環境など”コストがかかる動かしにくいもの”以外で求職者が注目する価値を作るとなると、企業風土や組織の姿勢といった抽象的な部分を上手に表現していく必要があると考えています。私たちは、企業の魅力を的確に言語化し、それを視覚的に表現するブランディングを行い、さらにピッチ資料作成をはじめとする採用クリエイティブなどのご支援を通じて、採用活動をサポートしていきたいと考えています。

「採用」にフォーカスした事業を展開するようになったきっかけは何でしょうか?

営業的な視点から見ると、「Webページを作りませんか?」や「パンフレットを作りませんか?」という提案より、緊急性や需要が高い「採用分野」の方が提案しやすいというのが大きな理由です。
企業が成長するためには、どのような舵取りをするべきかを考えた結果、「採用」に力を入れるようになりました。今後は、採用の支援を行っている企業と連携し、クリエイティブの分野でご一緒させていただきたいと思っています。

会社として目指していること、将来のビジョンなどを教えてください。

「滋賀県No.1の企業」を目指し、同業他社の売上を超えることを目標に、全力で取り組んでいきます。その中でも、企業の集客や採用を円滑に進めるお手伝いができる存在になれたら、非常に価値のあることですし、クリエイティブの力で組織を変えることは、大きな意義があります。

そして、もし滋賀県にあるすべての企業をブランディングできたら、滋賀県自体が変わると思いませんか?若い人たちが“滋賀県で働きたい”と思うような環境が整えば、素敵なことだと思いますし、私自身も都心で経験を積んで、地方でも働ける場所が選べるようになりました。Piicは”滋賀県のベンチャー企業が輝ける「未来」を創り、新たなリーディングカンパニーへ。”というミッションを掲げて活動しています。今後、滋賀県でチャレンジングな精神を持つ勢いのある企業がたくさん出てくるように、まずは自らがそのような存在になりたいと考えております。
まだ見ぬ未来を創り出すために、お客さまが抱える課題や理想を妥協せずに追求していける姿勢を持つ人とともに働けることは、非常に有意義だと感じています。

取材日:2025年6月25日 

株式会社Piic

  • 代表者名:藤井 直哉
  • 設立年月:2020年1月
  • 資本金:300万円
  • 事業内容:グラフィックデザイン・WEBデザイン・広告プロモーション・ブランディング・デジタルマーケティング・採用ピッチ資料作成
  • 所在地:〒520-0101 滋賀県大津市雄琴3丁目2-38 杉田ビル2F (No.6)
  • URL:https://piic.co.jp/
  • お問い合わせ先:https://piic.co.jp/contact/

上野典子

上野典子

2人の息子を育てながら、ライター業務を続けてかれこれ29年。紙媒体やWEBページのライティング、Googleアナリティクスの分析、リスティング広告の運営管理なども手掛けている。グルメ、住宅、教育、子育て、スポーツ、歴史、人物の取材インタビューなどの執筆経験は豊富。特に口数の少ない人から話を引き出すインタビュー術に自信あり!

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