35年のゲーム開発経験生かし「“楽しい”を世界に届ける」。レースゲームで海外からも好評【東京都中野区】

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元気株式会社 代表取締役社長
DE事業本部 NB事業部 事業部長兼プロデューサー

Mizuki Horikoshi/Takatoshi Sato
堀越 水軌 氏/佐藤 孝年氏

東京都の元気株式会社は「首都高バトルシリーズ」や「」などのレーシングゲームを中心としたゲーム開発を行っています。“楽しい”を世界に届けるビジョンにゲーム開発、また培ったノウハウを生かした新規事業に挑む同社。代表取締役社長の堀越 水軌(ほりこし みずき)さんとNB(新規ビジネス)事業部の事業部長を務める、佐藤 孝年(さとう たかとし)さんにこれまでのキャリアや今後の展望について伺いました。

新卒入社からさまざまな職種を経て、コロナ禍で社長就任

堀越さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

堀越さん:私は1997年に新卒で元気に入社しました。就活時はゲーム業界を志望しており、もともと知り合いだった元気の社員の方から紹介していただきました。
入社後はゲームの背景デザイナーを経験し、ディレクターやプロデューサーを経て、開発副部長となりました。その後、経営方針の転換がきっかけで開発だけでなく営業部門も担当し、2012年に取締役を務め、2021年に社長に就任しました。

社長就任時の心境はいかがでしたか。

堀越さん:就任したタイミングがコロナ禍でしたので「コロナ対策をどうしようか」「出社か在宅か」「このまま開発を続けるのか」のように考えなくてはいけないことがたくさんありました。そのため、「今ですか?」というのが正直な感想でしたね。

いずれは経営者になりたいという思いはありましたか?

堀越さん:もともと、経営の立場に携わりたいという思いはありました。ディレクターやプロデューサーなどメンバーをとりまとめるポジションを早い段階で経験していたので、その思いが強くなっていったのだと思います。

ゲーム業界へのあこがれを捨てきれず、直談判。入社後は有名タイトルにも関わる

佐藤さんの元気入社までのキャリアについて教えてください。

佐藤さん:私は幼少期からゲームが好きで漠然と「将来はゲーム業界に入りたい」と思っていましたが、なかなか希望通りには行かず、大学卒業後はさまざまな職を経験しました。しかし、ゲーム業界へのあこがれを捨てきれず、知り合いが働いているゲーム会社につないでもらい、面接を受けました。結果は不採用でしたがあきらめきれず、直談判したところ熱意を買っていただき入社にいたりました。その後、縁があり2016年に元気に転職しました。

入社後はどんな仕事を経験されましたか?

佐藤さん:最初はスマホゲームのプランナーとディレクターとして従事しました。その後、日本のゲームソフト販売・開発会社のスクウェア・エニックス様からの受託でロールプレイングゲーム「ディープインサニティ アサイラム」のディレクターを経験し、現在はレースゲーム「首都高バトル」のプロデューサー兼NB事業部長を務めています。

35年のゲーム開発のスキルとノウハウを生かし、“楽しい”を世界に届ける

現在の御社の事業内容について教えてください。

堀越さん:現在はゲーム開発と非ゲーム開発の2本柱で行っています。ゲーム開発は受託での開発が中心となっていまして、常時5〜6本のタイトルの開発を担当しています。受託開発が中心ではありますが、自社タイトルとして2025年1月にプラットフォーム・Steamにて「首都高バトル」を早期アクセスバージョンとしてリリースしました。
非ゲーム開発は長年のゲーム制作で培ったスキルやノウハウを生かしたデジタルツイン、メタバース、ブロックチェーンなど新たな事業分野における企画立案から開発までを自社内で一貫して行っています。

新規事業はどのような経緯で誕生したのでしょうか?

佐藤さん:ゲーム業界の先細りに対する危機感を抱いたことが大きなきっかけです。これからの時代はゲームばかりに注力をしていくのは危険なんじゃないかと漠然と思っていまして、堀越も含め多くの方と会話を重ねて、新規事業にチャレンジすることになりました。

ゲーム開発ではレーシング分野などニッチな領域を攻めている印象がありますが、改めて御社の強みについて教えてください。

堀越さん:35年という長い間、ゲーム開発を行い自社タイトルを出している実績値は強みだと思っています。開発面ではフロントからバックエンドまで幅広く対応ができますが、すべてができる会社はそんなに多くないと思っています。

佐藤さん:新規事業面では、ゲーム開発のスキルやノウハウを生かせる点が強みだと言えます。ゲーム開発って、正直高いスキルと幅広い知識が求められるので難易度が高いんです。その難易度が高い開発を長年行ってきた経験を新規事業に生かすことができています。

元気として大切にしていることはありますか?

堀越さん:当社はビジョンとして「“楽しい”を世界に届ける」を掲げています。何かを作り出す、楽しいを作り出すには熱意と前向きな姿勢が大切だと思っています。自分たちが作るものに対して、まず自分たちが楽しんでいくことが必要。そういったマインドを元気として大切にしています。

佐藤さん:私たちがオフラインでユーザーに会う機会はあまり多くないのですが、イベントなどに出展したときにユーザーから「楽しかったよ」と言ってもらえることはすごくうれしいです。そういった時にやっぱり自分たちは“楽しい”を届ける存在なんだと実感をするとともにその価値観を大切にしていきたいと思います。

18年ぶりの「首都高バトル」リリース。不安とは裏腹に海外からの高い評価

Xbox 360で発売された「首都高バトルX」から、今回の「首都高バトル」のリリースは18年ぶりですが、開発にいたった経緯を教えてください。

佐藤さん:現在は受託開発がメインですが、もともと我々は販売会社であるので自社タイトルをやりたいという気持ちがありました。そこにJDM(Japanese Domestic Market)と呼ばれるジャンルの日本国内向けに設計された車や日本国内で流通している部品で作られた自動車が海外で特にブームとなっており、「首都高バトル」の需要も海外を中心に高まっているのではないかという推測のもと開発にいたりました。

リリースが決まった時の社内の雰囲気はいかがでしたか?

堀越さん:社内としては、不安が大きかったと思います。18年ぶりのリリースですし、その間に自社タイトルもあまり手がけていなかったので、「大丈夫かな?」という感情はありましたね。ただ、マーケティングを進めていく中で反応が良いだろうというのはわかっていたので自信はありましたし、ずっとレースゲームを作り続けているのでスキルやノウハウの部分では心配はしていませんでした。

早期アクセスバージョンのリリース後の反響はいかがでしょうか?

佐藤さん:とてつもなく良いですね。特に海外の方からの反応がとても良いです。先日、シアトルでのイベントに出展をした際も、ユーザーから「すごく面白い」と言ってもらえて手ごたえを感じています。
Steamでもコメントをもらうのですが、「待っていたよ!」や「よくリリースしてくれた!」など温かく出迎えてくれた感覚があり、ちゃんとコアなファン層を獲得できていたんだなとほっとした気持ちになりました。Steamでの評価として95%の方が高評価をしてくれていて、高い満足度を得られています。

世界中の人に愛される会社になるため、絶えず挑戦

今後の展望について教えてください。

堀越さん:ゲームに限らず自社の製品が世界中に愛されるような会社になっていきたいです。そのためには、いかに継続的に自社の製品を世に出していけるかが鍵になっていきます。もちろん課題は多いと思いますし、苦しいことも乗り越えなくてはいけない。そんな時でも“楽しい”ことに変えていけるようにいつまでも元気らしくありたいですね。

佐藤さん:「メイドイン元気」みたいなブランディングができると良いなと思っています。ゲームでも非ゲームでも同じで元気の製品を認知してもらい、価値のあるものだと思ってもらいたいです。
そして、変化の激しい業界なので、会社として挑戦を続けていかないといけないと思っています。 絶えず挑戦していくための下地を作っていくことが我々としては必要だと感じています。

一緒に働いているメンバーやこれから一緒に働く方に対し、会社としてどのようなことを求めていきたいですか?

堀越さん:ビジョンにつながるところなのですが、やはり“楽しい”と思ってもらうサービスを提供していくために自分たちが楽しんでほしいです。前向きな姿勢で熱を持って取り組む。それを求めていきたいですね。

佐藤さん:自分たちがやったことに対して、誇りを持ってもらいたいなというふうに思っています。誇りと責任って、表裏一体だと思っていて、責任持って自分たちがプロダクトしたものを、「自分が作ったんだぞ」って言えるようになってほしいと思っています。

元気株式会社

  • 代表者名:堀越 水軌
  • 設立年月:1990年10月
  • 資本金:1億円
  • 事業内容:ゲームソフトやデジタルコンテンツの企画・開発・販売・運営・デジタルツイン、メタバース、ブロックチェーンを利用したサービスの開発
  • 所在地:〒164-0012 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー
  • URL:https://www.genki.co.jp/
  • お問い合わせ先:https://www.genki.co.jp/contact/

この記事は株式会社フェローズが運営する、クリエイターに役立つコンテンツを発信する「クリエイターズステーション」にも掲載されています。

國府谷純輝

國府谷純輝

第4期ハツレポーター/栃木県茂木町出身。2021年6月より栃木市地域おこし協力隊として栃木市の寺尾地区をメインフィールドに活動している。情報サイト「テラオノサイト」の立ち上げ・運営やYoutubeにてローカルラジオ「ラジロー」を配信するなど情報や魅力発信を行っている。趣味はキャンプとサウナ。

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