〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
株式会社サァーヴァーは、大阪府豊中市にある昭和9年創業の老舗精肉卸会社です。品質が高く、安定した流通の鹿児島県産の和牛肉を取り扱っています。
今回は工場長の籠本典嗣(かごもと・のりつぐ)さんに高い品質のお肉を安く提供できる理由について伺いました。
目次
「お肉の価値を判断できる男」がその時一番美味しい肉を厳選
株式会社サァーヴァーが品質の高いお肉を供給できる理由として、良い肉を選ぶ高い目利きの力があるからです。籠本さんは、「人生・肉屋」と語るように兵庫県尼崎市にあったお祖父様の肉屋で5歳から働いていたほどの生粋の肉屋で、平成29年には全国で約400名しかいない国産牛のランク付けができる食肉格付委員の資格を取得しています。
食肉格付委員の資格を持っている籠本さんが、その時一番美味しい肉を厳選しています。
高品質な肉を提供するための新たな冷凍技術
籠本さんは、「高品質な美味しい肉を、美味しいまま、お客様の手元に届けたい」という想いのもと、他の業者では取り扱うことが少ないリキッド(液体)冷凍という、肉を長く、美味しく保てる新しい技術に注目しました。
従来の冷凍技術では、冷凍時に氷の結晶が大きくなり、肉の繊維・細胞を壊してしまい、解凍した際に肉のうまみが溶け出してしまいます。
一方リキッド冷凍では、肉をパックし、アルコールで急速に冷凍します。急速凍結することにより、氷の結晶が小さいまま凍結できるため、肉の繊維・細胞の破壊を防ぐことができ、より美味しく、より長く新鮮な状態を保つことができるそうです。
たとえコストがかかったとしても、お客様の喜びのため、リキッド冷凍を採用している籠本さんの姿勢に本気度を感じました。
美味しい肉を、より安く、そして人とのつながりを大切に
今後、籠本さんは「自社のECサイトを作成し、販売できる力をつけ、直接お客様との対話を増やし、より高いサービスを提供していきたい。そして、EC事業者にかかる費用をお客様へ還元して、美味しい肉をより安く提供したい」と話しており、そこには一貫して美味しい肉を提供したいという熱い想いが感じられます。
また、籠本さんは肉と同じくらい人とのつながりを大事にしています。籠本さんは、豊中市に牧場がなく、地産地消をアピールするふるさと納税に対して、負い目を感じていました。しかし、長く精肉業界に関わっていた実績が市から認められ、地元の小学校で食育についての講演を行っており、教育という分野で豊中市の発展に貢献しています。
これも先代から続く人とのつながりを大事にする教えを大切にした結果ではないでしょうか。
素人が食べても味の違いがよくわかるというリキッド冷凍の肉。美味しいままご自宅にお届けします。是非ご賞味ください。