長崎県の離島・壱岐島には約700年の古い伝統と歴史をもつ「壱岐神楽」という神事芸があります。島内の神社に奉職する神職にしかすることが許されていない神聖な神事で、国指定重要無形文化財にも指定されています。
長崎県の離島・壱岐島には約700年の古い伝統と歴史をもつ「壱岐神楽」という神事芸があります。島内の神社に奉職する神職にしかすることが許されていない神聖な神事で、国指定重要無形文化財にも指定されています。
壱岐神楽は神社の例祭などで行われます。30以上の演奏曲目がありますが、中でも「神相撲」は唯一無二のアクロバティックな神事です。2人の神職が肩車や宙返りをしたりする大きな動きの演目。
国技である相撲の技を演じたもので、心身の強健息災(きょうけんそくさい)を祈請(きせい)するものです。
現在壱岐島内でも神相撲を舞うことができるのは2名の神職のみだそう。同じくらいの体格でないとできないそうです。「神相撲」を終えた神職2人は息が上がって、汗びっしょりです。
アクロバティックな動きで初めて見た人は、驚くと同時に心配になるほどで、歓声や悲鳴、拍手が起こり、最も盛り上がる神事の一つです。「神相撲」は、年に2回の8月と12月に約7時間かけて行われる大大神楽で見ることができます。
写真と動画はすべて2024年8月25日に行われた壱岐大大神楽公演で筆者が撮影したもの