〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
沖縄県那覇市の国際通りから1本入った通りに、KUKURU株式会社が運営するお菓子のお店「KUKURU SWEETS FOREST」が構えられています。この店のこだわりは、なんといってもパインアップルにあります。「すべて沖縄県産の厳選されたパインアップルだけを使用しています!」と熱く語るのは、店長の犬塚歩(いぬづか・あゆむ)さん。
KUKURU株式会社の前身は、青果も扱うお土産物屋さんでした。沖縄ならではの素材で独自のお菓子を作るため、8年前にお菓子工房を立ち上げたそうです。地元沖縄の美味しいものをもっと美味しくすることで、新たなお土産を生み出そうと、パインアップルに目をつけ、試行錯誤を繰り返しながら商品を完成させました。
パインアップル以外の素材も丁寧に選び、焼き菓子は保存料・着色料無添加。ほかのケーキやタルトも添加物は極力使わずに、体に優しいお菓子を作っています。
統計によると、日本のパインアップルの自給率はわずか4~5%。それだけ希少価値の高い国産パインアップルのほとんどが沖縄県で生産されています。
近年、新しい品種も生まれていて、時期により一番美味しいパインアップルを選んで使うため、色味や味わいが変わることもあるそうですが、「生のパインアップルの味わいを生かすことを第一に考えているんです!」と犬塚さんのパインアップル愛は止まりません。
沖縄の心=KUKURUを那覇から全国へ
「当店のお菓子は機械を最小限にして、できるだけ手作業で製造しています。工房の職人さんたちには本当に頭が上がらないですね」と語る犬塚さん。
“KUKURU”とは、沖縄の方言で「心」を意味します。この優しい店名には「ひとつひとつ心をこめて作ります」という思いが込められているそうです。従業員数15名のこじんまりした会社だからこそのチームワークが感じられます。
「今はパインアップルがメインになっていますが、紅芋パインアップルケーキの紅芋は美ら恋(ちゅらこい)紅芋という品種を使っています。沖縄特産の紅芋とパインアップルのかけ合わせは、当店ならではのアイディアで、甘さと酸味が絶妙なんです。今後は、こうしたほかの沖縄らしい素材も使って、新しい商品も作っていきたいですね」。
オンライン販売にも力を入れ、全国の人に沖縄の“KUKURU”を届けるのが「KUKURU SWEETS FOREST」の目標です。