八丈島と沖縄のちゃんぷるー文化を体験できる尖った珊瑚島に“おじゃりやれ(いらっしゃい)”!【沖縄県南大東村】

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沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。

沖縄本島から東に400kmほどに位置する人口1,400名ほどの南大東島。そこには一般的な沖縄のイメージである白い砂浜も無ければリゾートホテルもありません。珊瑚礁が隆起して出来たこの島は、沖縄でありながら東京の八丈島の文化が混ざり合い、他にはない唯一無二の魅力を持つ離島なのです。

そんな南大東島で生まれ育ち、現在は一般社団法人南大東村観光協会で観光PRのお仕事をされている桃原さんに、島の魅力と楽しみ方の秘訣を教えてもらいました。

水の透明度が高い南大東島の港(南大東村観光協会提供)

■那覇から飛行機で一時間。八丈島の文化が混ざる沖縄最東端の島

珊瑚が隆起してできた南大東島には、自然が生み出した100以上の鍾乳洞があり、なかでも内部を探索することができる「星野洞」は美しくライトアップされ、有名な観光スポットとなっています。また、ダイトウオオコウモリや、限られた地域でしか見ることの出来ない植物も生息しており、生物・植物学術において貴重な島でもあります。

1,000坪もの広大な鍾乳洞を探検できる「星野洞」(南大東村観光協会提供)

何より面白いのは、南大東島は八丈島からの開拓者によって拓かれた島のため、一部関東の文化が混じり合っているということです。そのため沖縄の中でも特殊な文化圏になっているんです。

例えば、「いらっしゃい」を意味する沖縄言葉の「めんそーれ」も、南大東島では「おじゃりやれ」という八丈島の方言になります。沖縄で唯一おみこしを担ぐお祭りを行うことでも有名で、他の島からの参加者も駆けつけるほどの一大イベントです。その一方で、沖縄文化のエイサーもやるなど、沖縄と八丈島のちゃんぷるー文化が、他にない独自の魅力となっています。

島の豊年祭でお神輿を担ぐ島民のみなさん。(南大東村観光協会提供)

■シャイなのに話すとおもてなし心が爆発!ちゃんぷるー文化を支える人々

南大東島は他の沖縄の離島と違い観光客がそこまで多く来ないため、島の人達も観光客に慣れておらず、少しシャイなところがあるようです。しかし「この野菜は島で作ってるんですか?」と話しかけるなど、少しきっかけを作るとおもてなしの心が爆発して色々なことを教えてくれるので、自分で宝箱を開けるような楽しさに出会えるのだとか。

「とにかく積極的に島の人と積極的に交流すると何倍も楽しい旅になります」と桃原さんは教えてくれました。

他にも韓国発祥「オルレ」と呼ばれるトレッキングイベントや、キャンピングカーに泊まって島を巡る観光も計画中とのことで、どうしたらもっと来てくれるお客様に大好きな島を楽しんでもらえるかを常に考えているそうです。

南大東島の感動するほど壮大な自然のなかでも、特に夕日や朝日を見てもらいたいと強く思っており「西の空に太陽が沈むと同時に後ろから夜がやってくる。昼と夜の境目のコントラストがとても綺麗で、見慣れているのに毎回感動しちゃうんです」と嬉しそうに教えてくれました。

桃原さんイチオシの南大東島の夕景(南大東村観光協会提供)

那覇から1時間ほどで着く距離(フェリーだと13時間!)なので、沖縄が初めての方も、沖縄旅行常連の方も、他の島とはちょっと異なる沖縄を楽しみに足を運ぶのもいいのではないでしょうか?島のことが大好きな島民のみなさんが温かくお迎えしてくれますよ。南大東島におじゃりやれ!

一般社団法人南大東村観光協会

https://www.minamidaito-okinawa.com/

兵永和寛

兵永和寛

東京都江東区

編集部記者

IT企業で人事・広報として働く元バンドマン。静岡に生まれ、濃い20代を関西で過ごし、今は東京で暮らしています。カメラを持って街歩きしながら、独自の目線で景色を切り取るのが好きです。現在は記者見習いとして日々勉強中!!

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