ヨモギと抹茶のおいしい関係!?八女市の老舗茶舗のティースタンドがヨモギを使った秋の新メニューを展開中!【福岡県八女市】

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高級玉露の産地として有名な、福岡県八女市の老舗茶舗「中山吉祥園」のティースタンド「n/」では、9月から10月まで、秋の新メニューを展開中だ。「黒蜜きなこのヨモギ抹茶フラッペ」という名のこの新メニューは、フラッペとしては珍しくヨモギを使用している。店長の今村貴美子(いまむら・きみこ)さんは、「不思議な組み合わせに見えると思うが、自信をもっておいしいものが開発できた。ぜひ多くの人に味わってもらいたい」と意気込む。「売り上げよりも、お客さんに飽きないようなサービスを提供したい」という今村さんのサービス精神にも迫ってみた。

八女市黒木町の駅前広場から歩くこと5分、非常に大きな赤い鳥居の正面に、中山吉祥園はある。老舗茶舗という言葉からは想像できない、純白を基調としたスタイリッシュな店舗に入ると、ふわっとお茶のいい香りが漂ってきた。

ショーケースに並ぶ、これまたスタイリッシュなお茶のパッケージを眺めながら店内に進むと、中山吉祥園のティースタンド「n/」のメニューが目に入る。

「昔に比べると急須を持たない人やお茶に馴染みがない人が増えています。お茶屋さんにはなんとなく敷居が高いイメージもあると思います。このお店では、お茶をカジュアルに、若い人にもお茶を身近に感じてもらえるように2021年に改装しました」と今村さんは語る。

店舗外観と今村店長

ティースタンドでは、抹茶フラッペをはじめとして、各種ラテや水だし緑茶など、10種類以上のお茶を使ったメニューが楽しめる。もちろんお茶の品質は高く、お茶本来の甘みと苦み、旨味が感じられるうえに、フラッペの表面にあしらわれた抹茶で描かれた抹茶アートも「崩すのがもったいない」と好評だ。

今年9月、秋の新メニューとして「黒蜜きなこのヨモギ抹茶フラッペ」を発売した。2021年から昨年までは、秋のメニューはサツマイモを使った「スイートポテト抹茶フラッペ」と、和栗を使った「モンブランほうじ茶フラッペ」を販売していた。

今村さんは「確かに、昨年までの秋のメニューはとっても好評で、今年も販売して、売り上げを優先することもできました。でも、いつも来てくださるお客さんに新鮮さを感じてほしくて、あえて新しい味に、スタッフのみんなで挑戦してみました」と語る。

「スイートポテト抹茶フラッペ」と、「モンブランほうじ茶フラッペ」は、筆者も食べたことがあるが、非常に完成度が高かった。それだけに、お客さんのマンネリ化を防ぐために新メニューを一本に絞るというのは、並の覚悟ではないと感じた。お客さんの目線になって「楽しませたい」という思いがあふれる決断だったといえる。

さて、肝心の新メニュー「黒蜜きなこのヨモギ抹茶フラッペ」を早速味わってみると、なんと!抹茶のほろ苦さのあとに、懐かしくもさわやかなヨモギの香りがスッと鼻に抜けるのがわかる。カップの底の黒蜜、表面のきなこ、それを生クリームがうまく味をまとめていて、和の風味がとっても滑らかだ。上にトッピングされている三色団子と、真ん丸なもなかの皮によって、気分は完全に秋のお月見だ。

「黒蜜きなこのヨモギ抹茶フラッペ」

新メニュー開発にあたって、スタッフみんなでアイデアを出し合ったという。「よもぎってアイデアを聞いたときに『えっ、よもぎ!?』って思ったんですが、すぐに面白いと思ったんです。1カ月間、毎日試作を重ねて、口の中によもぎのけばけばが残ったりと、苦労もありました。そのなかでおいしく仕上がったものに決めました」と、今村さん。「ヨモギのドリンクって聞くとちょっと勇気がいるかもしれませんが、自信をもっておいしいものができたと自負しています。ぜひ皆さん飲みに来てください!」と語る。

店内の様子と「黒蜜きなこのヨモギ抹茶フラッペ」

来店者を飽きさせないための挑戦を続ける「n/」の秋の新メニュー、ぜひ味わっていただきたい。「黒蜜きなこのヨモギ抹茶フラッペ」は、10月末まで販売中だ。

※写真はすべて筆者が撮影

情報

中山吉祥園 n/ティースタンド

住所:〒834-1221 福岡県八女市黒木町今577−4
電話:0943-42-0156
営業時間10時~18時(火曜日定休日)

堤裕一郎

堤裕一郎

福岡県八女市

第8期ハツレポーター

福岡県八女市でまる昌醬油醸造元の代表者をしております。八女市に来たくなる、八女の人に会いたくなるような記事を生み出していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!

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