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神戸の多彩さを体現する、灘五郷の酒蔵
〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
都会的なイメージがありながら、美しい海や雄大な山、田園風景が広がり、多様な暮らし方を受け入れる気質を持つ神戸市。
阪神間の海岸沿いには、かつて黒壁と黒瓦の酒蔵が軒を連ねた、日本最大級の酒造地帯である灘五郷(なだごごう)が広がり、現在も清酒の出荷量は業界の上位を占めています。
その灘五郷に位置する神戸酒心館は、4つの蔵から構成されています。代表銘柄「福寿」を造る酒蔵や、蔵の料亭「さかばやし」、蔵出しの酒が購入できる蔵元ショップ、音楽コンサートや古典芸能を開催する多目的ホールと、神戸市の多様性を体現するような酒蔵です。
200年以上続く伝統。手作業と地産地消によるおいしさ
1751年創業の神戸酒心館は、灘伝統を重じて高品質な酒造りにこだわり、200年以上前から「麹(こうじ)造りは全て手作業」のルールを貫いています。次世代さらには世界へ、日本酒と日本酒文化の素晴らしさを伝えるために、伝統的な技法を徹底しているのです。
また、酒造りの原料には全て兵庫県産米を使用し、仕込水には六甲山を水源とする伏流水「宮水」を用いるなど、地産地消をベースとした地域振興を目指していることも特徴です。
これらのこだわりから、2021年に開かれた「全国新酒鑑評会」では金賞を受賞し、「第2回エコプロアワード2019」でも財務大臣賞を受賞するなど、多数の栄誉に輝いています。
酒造りを通じて、社会との持続可能な調和を
「昔ながらの日本酒造りへのこだわりを大事にすると同時に、これからの社会にマッチした在り方も模索していきたい」と話すのは、営業推進部長の坂井 和広(さかい かずひろ)さんです。
単なる製造や販売だけでなく地域や社会との関わりを大切にしたいとの思いから、普段から伝統の維持とこれからの社会との持続可能な調和を心掛けていると言います。
神戸酒心館の展望として、坂井さんは「今後さらに、日本酒を軸に文化の発信やお客様や地域社会とのつながりを広げていけるように励んでまいります」と日本酒や日本酒文化に対する思いを語ってくださいました。