「お客様の笑顔のために価値のあるパンを」。物価高の中、23年も続けるパン屋の思い【山形県山形市】

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新日本製パン株式会社(以下、新日本製パン)を取材しました。

新日本製パンは山形県東村山郡中山町に工場兼直売所の「安田製パン所」、山形市にコッペパン専門店「コッペdeサンド」など主にパンの製造・販売から本県の内陸部と、宮城、福島の一部エリアの移動販売、量販店や施設売店への卸を展開している会社です。そして、一度店を閉めていた喫茶店を引き継ぎ、おいしいパンを食べながら珈琲(コーヒー)が飲める「喫茶 珈琲舎LOG」を2025年5月20日にリスタート・プレオープンしました。

以前、安田製パン所さんに立ち寄った際に購入した揚げパンが非常においしく、小中学生の頃に返ったような懐かしい気分になれたため、新日本製パンのパンの魅力を追求してみました。

新日本製パンでは、すべて手作業で一日約60種類のパンを5000個程度作っています。魅力的なパンが多く、山形の特産物を使ったパンがオススメです。中でも「するめパン」がオススメだそうで、イカの形をしたパンの中にするめが入ったユニークなパンで、おやつやおかずパンとしてはもちろん、お酒のお供にもぴったりです。

(するめパンの写真を入れたかったのですが、するめが今仕入れできない状況だそうで、しばらくの間店舗に並ばないので写真無しで紹介をお願いします!)

新日本製パン、代表取締役社長の安田 知彦(やすだ ともひこ)さんは民間企業を経て2002年に個人事業として「おかくら」を創業し、パンの宅配「ベーカリーてぃあら」を始めました。2017年に株式会社を設立し、工場兼直売所の「安田製パン所」、コッペパン専門店「コッペdeサンド」を開きました。2025年には「喫茶 珈琲舎LOG」のリスタート・プレオープンを手掛けました。

「パンは日常食であり、手頃な価格でさまざまな場所で購入できます。お客様がパン屋でパンを買う理由は、そこで買いたい好きな商品があるからだと思っています。市場の価格競争や原材料の価格高騰で経営が圧迫され地域の方もそれに左右されているため、なるべく自分たちの作りたいもの、かつお客様の食べたいものを作りたいです。喜んで食べていただける価値のあるパンを自信を持って作れるようにしたいです」とおっしゃっていました。

小麦などの原材料、製造に関係する光熱費、輸送費などあらゆるものが値上がりしていくなかで、お客様に笑顔になってほしいという思いで価値のあるパンを作り続けているのが大変さよりもやりがいを重視している素晴らしい企業だと感じました。

店内は落ち着いた雰囲気でゆったりと珈琲や軽食をいただけるような温かみのある空間。店主さんとお客さんの距離が近く、楽しく小話をしたり、初めて来店した私を温かく出迎えてくれたり自然にホッと一息つけるような安心できる場所でした。

佐藤美樹さんの投稿

情報

新日本製パン株式会社
住所:〒990-2446 山形県山形市白山3丁目10−5
電話番号:023-642-9087(喫茶 珈琲舎LOG)営業時間:火~日曜(7:00〜19:00)
URL:http://tiara-bread.com/

惺山高等学校&ローカリティ!スクール

惺山高等学校&ローカリティ!スクール

「ローカリティ!スクール」は、地元を愛する全国各地の学生さんと共に「その土地をふるさとと想う人の輪」を広げていくプロジェクトです。

今回は、山形県惺山高等学校クリエティブコース3年生のデジタルコミュニケーションの授業を「ローカリティ!」を運営するイーストタイムズが担当させていただき、ワークショップを実施しました。生徒の皆さん自身が、自分の一番好きな山形の「モノ・人・場所・体験」を自ら発掘、取材をし、記事制作を行いました。

その土地に、何か想いを持てば、
そこはあなたの大切なふるさとになります。

生徒さんのフレッシュな視点で綴られた、地元愛爆発の素敵な記事をご紹介します!

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