
2025年8月6日、仙台七夕の会期中に、青葉通の地下道からストリートピアノの音色があふれて再びにぎわいを取り戻し、多くの観客の姿も見られた。
ここは、1991年に開通して噴水広場として2008年頃まで親しまれてきた場所だ。後に噴水は噴き出なくなり、2021〜22年頃に撤去され、その後はイベント広場としてにぎわいを取り戻しつつある。
青葉通の社会実験でにぎわい始めた
青葉通地下道のストリートピアノは、仙台ストリートピアノ協会の主催で開催された。同協会は2022年から仙台市中心部を拠点に「東北のまちを音楽でより明るく」といったコンセプトで、さまざまな場所にストリートピアノを設置して人々をにぎわせてきた。
同協会の主催で青葉通地下道でイベントが開催されたのは、2023年に青葉通地下通路と仙台ファーストタワーアトリウムにストリートピアノを設置して行われた青葉通「沿道利活用」社会実験で繰り広げられたのが始まりである。
今回は宮城県在住のイラストレーター・ささきちみさんがデザインしたピアノが披露された。そして、8月6日に筆者が訪れた際には、26年の歴史をもつ東北大学のピアノサークル「Semplice(センプリーチェ)」(1999年設立)の学生によるミニピアノコンサートが開催された。



地下からあふれるように響くピアノの音色を聴いて、同ピアノサークルの練習の成果が十分に伝わってきたのが印象的だった。日頃からの研鑽(けんさん)と、長年の積み重ねによるものだろう。 今後も地下道からピアノの音色があふれ出し、仙台の街をにぎわすことを心から祈っている。
※画像はすべて筆者が撮影。
情報
仙台ストリートピアノ協会 https://www.sendai-streetpiano.com/
東北大学のピアノサークル「Semplice(センプリーチェ)」https://sempliceadvertise.wixsite.com/semplice-tohoku