
10月も今日で終わり、街の木々が少しずつ色づき始めました。
季節がゆっくりと秋へと移り変わるこの時期、ローカリティ!では、5周年の節目となる「ロカフェス2025」が開催されました。
今回のロカフェスは、過去5回の中でもいちばん“熱”を感じた回でした。ハツレポーターの皆さんがそれぞれの場所から思いを持ち寄り、会場ごとにその熱がしっかりと立ち上がっていました。
なかでも「ハツレポグランプリ」では、一人ひとりの言葉がたたえられ、これまで積み重ねてきた思いを確かめ合えるような時間となりました。
このコラムでは、9月の記事を振り返ります。
9月は、季節の変わり目とともに「日々の暮らしの中にある発見」や「地域のあたたかさ」を伝える記事が多く集まりました。
静かに火を灯すように、それぞれの場所で言葉が生まれ、やがて大きな光へとつながる、そんな月だったように思います。
目次
まちに息づく記憶と文化
まちの記憶をたどる記事が多く見られたのが印象的でした。
過去の写真や伝承、土地の信仰を掘り起こす取材は、「いま」を支える土台を見せてくれます。
目の前の風景の奥に、静かに息づく時間の重なりを感じます。
これは青葉通「沿道利活用」社会実験をとりあげたもの。ジャーナリストとしてのの観察眼が光ってます。
安倍晴明と八女にどんな関係があるのかと思っていたけど、なるほどこういうことだったのですね。現地をおとずれたうえ市役所にも取材に行ってらっしゃるところがすばらしいです。
日常の中の“発見”と“あたたかさ”
身近なものを見つめ直す記事からは、暮らしの中にある小さな幸せが見えてきます。
地域の食や風景を通して、自分の“当たり前”を再発見する。
どの記事も、読む人の心をやさしくほぐしてくれるような温度を感じました。
ミルクセーキは農林水産省のうちの郷土料理のページにも載っているんですね。
現場性があってとてもいいですね。
久田さんの焼き印パンに対する熱がすごい(笑)!
これはまたいいネタをありがとうございます。
そんな国道があったなんて知らなかったです。教えてくれてありがとう。
人の想いがつくる場と時間
人が集う“場”をつくるというのは、誰かの想いが形になること。
音楽、写真、宿、科学…ジャンルは違っても、そこには共通して「人と人をつなぐ力」がありました。 地域を越えて心が響き合う、その瞬間が記事から伝わってきます。
はじめての記事、いい表情の写真が生きている記事ですね。
これはおもしろいネタですね、こういうネタを拾ってこられるのが昆さんならではです。
中尾さんの撮った写真からは心の揺らぎを感じました。
学びと体験から広がる未来
未来を感じる場所には、必ず“学び”があります。
次の時代を見据える万博や科学館のレポートからは、「知ることが未来をつくる」というメッセージが伝わってきました。
好奇心を出発点に、世界と地域を結ぶ視点が育っています。
命と生きることを見つめて
「生きる」ということを、あらためて考えさせてくれる記事が並びました。
命に向き合う現場での真剣なまなざしや、暮らしを立て直そうとする挑戦。
人の営みの根っこにある“やさしさ”と“強さ”がまっすぐに伝わってきます。
これぞハツレポらしいハツレポです!
愛智さんの記事からは、愛智さんが伝えたいテーマがあるのが伝わってきます。
久松さんの病気のお子さんによりそうお母さんとしてのあたたかい視点が、記事全体に流れています。
まちの魅力再発見
旅の途中で出会う風景や人との偶然の出会いが、“まちの魅力”を教えてくれます。
観光地の紹介にとどまらず、その場所に流れる時間や人の温度を丁寧に描いているのが印象的でした。「見慣れた景色を、もう一度見直す」そんな視点がここにあります。
たくちゃんせんせーの記事は現場性がありますね。
久田さんのお父様のコメントがすばらしいです。
「自分が楽しい」から共感が広がる
今回のロカフェスは、過去5回の中でもいちばん“熱”を感じた回でした。
ハツレポーターの皆さんがそれぞれの場所から思いを持ち寄り会場に集い、会場ごとにその熱がしっかりと立ち上がっていました。
やはり、顔を合わせてこそ生まれるものがあります。 画面越しでは伝わらない息づかいや笑顔が、その場の空気をつくっていたように思います。
ローカリティ!が目指しているのは、シンポジウムではなく“フェス”です。
誰かのために頑張るのではなく、まず自分が楽しむこと。「自分が楽しい」と思える瞬間から、自然と共感が広がっていく。それが、ローカリティ!という場のあり方なのだと思います。
気づけば、僕がつくりたかったようなメディアが、ここに形として現れています。
他のどこにもない言葉が生まれ、人の心のゆらぎが記事として残っていく。
それこそがローカリティ!の原点であり、私たちがこの場を続けていく理由です。
この熱を、また次の一年につないでいきたいと思います。




