
北海道や東北を中心にクマ被害によるイベントの中止やクマ出没の心配が相次ぐ中、鳴子では紅葉を楽しむ人々で観光客があふれていた。また、今年夏の猛暑の影響で色づきが遅れるとされていた今年の紅葉シーズン。
そんな中、筆者は鳴子の紅葉をひとめ見たくて、見ごろとされる2025年10月28日に駆けつけた。
鳴子は宮城オルレ(※1)のひとつとして、自然や人里などを身近に感じ、自分なりにゆっくり楽しみながら歩くことができるコースが2018年より整備されている。
鳴子の紅葉は鳴子峡だけではない。今回は鳴子の紅葉の見どころスポットをいくつか紹介したい。

もう1つの紅葉スポットにて
国内で初めて日本人のみの手で造られて1957年に完成した鳴子ダムも紅葉スポットである。鳴子峡よりも遅く見頃を迎えるため、色づきがまだいまひとつの状態だった。それでも、ダムと荒雄湖の紅葉は美しい。ぜひ一度、訪れてみるといい。


鳴子峡の紅葉の魅力は無限大
筆者が訪れた日は鳴子温泉駅から中山平温泉駅までの臨時バスが走っていたため、外国人観光客も多く訪れていた。平日にも関わらず多くの人たちでにぎわっていた。レストハウスではきのこ汁のふるまいも行われており、思わず筆者もおいしいひと時を過ごした。
鳴子は陸羽東線沿線に位置するが、2024年7月の豪雨災害により(鳴子温泉駅〜新庄駅間は)運休を余儀なくされており、残念ながら車窓からの景色は現在楽しめない。



2025年の鳴子峡の紅葉シーズンは終わったものの、色づいている地域もあるので身近な場所で見る機会があれば短い秋を楽しんでいただきたい。また来年も鳴子峡の紅葉シーズンで多くの観光客が来ることを願っている。
※画像はすべて筆者撮影
(※1):韓国済州島から始まったトレッキングコース「オルレ」が宮城県で始まりました。オルレは、済州の方言で、「通りから家に通じる狭い路地」という意味ですが、歩く道やトレッキングコースという代名詞として使われるようになりました。
オルレの魅力は、海岸線や山などの自然、民家の路地などを身近に感じ、自分なりにゆっくり楽しみながら歩くところにあります。
宮城オルレは、九州オルレ、モンゴルオルレとともに済州オルレの姉妹版として、風景と温泉、文化と歴史を五感で感じ、体験できる特別なトレッキングです。
宮城県経済商工観光部 観光戦略課運営
宮城オルレホームページより引用
URL:https://www.miyagiolle.jp/about/




