
東京・渋谷の老舗ギャラリー「LE DÉCO(ルデコ)」で毎年開催され、今年で8回目を迎える「フォト写季音(シャリオット)写真展」に今年も参加します。この展示は、写真家・魚返一真(おがえり かずま)先生の写真教室で出会った仲間たちを中心に集まったグループによるものです。
毎年、女性ポートレートをメインに展示してきましたが、今回は新たな試みとして、地元・福岡で撮影した新作写真と、全国ネットのニュースメディア「ローカリティ!」の取材活動(2026年1月以降)で撮影した写真を中心に展示します。
目次
ポートレートから「言葉と写真」の表現へ
これまで写真やグラフィックを通して作品を発表してきましたが、長年続けてきた女性ポートレートや人物撮影において、「自分が本当に撮りたいものは何なのか?」と、表現の形式に迷いが生じる時期がありました。
しかし振り返れば、学生時代から「言葉と写真」の関係性を模索していました。当時は、男性に「理想の女性像」をインタビューし、その音声とともにイメージ写真をスライドショーで展示するなどの試みを行っていました。
そんな中、地元福岡県八女市のコミュニティFM「FM八女」でパーソナリティを経験したことをきっかけに、言葉や声で伝える楽しさと難しさを知りました。
その後も、佐賀県で開催されたアートマネジメント人材育成プログラム「佐賀モバイル・アカデミー・オブ・アート:耳で聴くアート」の講座などを受講し、学びを深めてきました。
そういった中で、八女市で開催された「ローカリティ!」のライター講座と出会いました。地域に根ざした記事を書く中で、「驚き・発見・感動」といった主観を大切にしながらも、しっかりと「事実」を伝えるというジャーナリズムの考え方に深く共感しました。
今回の写真展を開催するにあたり、改めてこれまでに撮影した写真をセレクトしました。
選考の過程では、「写真だけでは伝わらない」と感じるものや、あえてボツ(未公開)にしたが展示したいと思うもの、逆に「記事と一緒にあるからこそカッコいい」と再認識するものなど、多くの発見がありました。
たとえば、取材中に感動して撮ったものの、記事には採用しなかった写真や、記事の1枚目にしなかった写真、記事にせず写真1枚で伝えたい風景、目当ての絶景スポットではピンと来なかったものの、その帰り道に見つけた別の絶景写真なども展示しています。
ニュース記事と写真の「インタラクティブな試み」
展示会場では、実際に配信された記事へとリンクするQRコードを掲示する予定です。写真を見て興味を持っていただき、その場でスマホから記事を読んで写真の背景を知るという、リアルな空間ならではの「インタラクティブ(双方向)な体験」を楽しんでいただければ幸いです。
デジタル時代だからこそ、プリントで届ける
かつて、写真館の写真を印画紙にプリントしたり、結婚式や七五三、成人式などのアルバムを制作したりする会社で働いていた経験があり、ネット全盛の今だからこそ、インクジェット出力であっても「プリントした写真を見ていただくこと」を大切にしています。
会場では、他のメンバーによるフィルムカメラでの現像・プリント作品や、貴重なクラシックカメラ・写真の展示など、本格的な写真空間が広がっています。
展示という、来場者の方だけが共有できる特別な空間で、言葉と写真が織りなす相互作用をぜひご体感ください。
情報

フォト写季音(シャリオット) 第8回写真展
会場:渋谷 ギャラリー・ルデコ 6階
住所:150-0002 東京都渋谷区渋谷3-16-3 高桑ビル
会期:2026年10月6日(火)~11日(日)
時間:11:00~19:00(最終日は17:00まで)
入場無料
※今回、展示のみの参加で残念ながら在廊できないのですが、感想ノートにコメントを書いていただけるとありがたいです。
中尾絵里ローカリティ!記事一覧:https://thelocality.net/author/nakao-eri





