〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
異業種からの挑戦
株式会社プロッグは、宇部市を中心に保険調剤薬局を12店舗展開・運営をしている会社です。
全くの異業種であるスイーツを作ることになったきっかけは、代表の大山治(おおやま・おさむ)さんが、知人の病院の先生に「身体に優しいスイーツをどこかで扱っていないかな?」と聞かれたことでした。「近所にそのようなお店がなかったので、それなら、自らの会社で製造しようと思いたちました。これまで、保険調剤薬局を運営してきたけれど、ものづくりを自身の最後の事業としてやりたかったのです」と大山さんは教えてくれました。
当時、社内にてスイーツ作りに挑戦したい人を募ったところ、医療事務として勤務されていた瀧本智子(たきもと・さとこ)さんが手を上げ、平成21年にスイーツの事業を立ち上げました。現在、瀧本さんはパティシエとしてメニュー開発を含め活躍し、自社工場では、12名のスタッフと共に手作りにてスイーツを製造をしています。
小さなきっかけから、10年以上も継続する事業になるのは驚きですね。
いい商品をいい材料でじっくり丁寧に製造
ここで製造しているスイーツは可能な限り、無添加で作ることを目標にしています。例えば、卵は無添加の飼料で育てられた、地元山口の秋川牧園(あきかわぼくえん)から仕入れを行っています。お砂糖は精製された砂糖ではなく、てんさい糖・きび砂糖・黒砂糖を利用し、バターや小麦粉も国産のものに拘っています。
また、瀧本さんのご実家は愛媛県のみかん農園!その農園からの仕入れも行っているんだとか。できる限り、身近なところから材料を集めているのには愛を感じます。(※一部のお菓子にベイキングパウダー、生チョコには原材料の一部に乳化剤と香料が入っています)
「添加物を使うと生産効率はよくなるが、可能な限り使わないようにしています。時間をかけていい商品をじっくりつくることを大切にしています」と瀧本さんは原材料や工程への思いを話します。
工場のある宇部市では、学童や保育園のバザー、養護施設への小売販売も行っているそう。身体に優しく子どもたちも安心して食べることができるスイーツなのは嬉しいですね。
店舗は持たず楽天とYahoo!のECサイトで主に販売しているのですが、美味しさと身体への優しさが反響を呼び、「リピート率約4割を誇る」と瀧本さんがいうのも納得です。現在、楽天市場で高評価を受けている1%の店舗として、生チョコでトップラインの事業者に選ばれています。
美味しくて身体に優しい、こだわりのスイーツを是非食べてみてください。
(杉本咲樹さん)