お客様にも地球にも「元氣のみなもと」を届ける大商金山牧場の思い【秋田県秋田市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

大商金山(たいしょうかねやま)牧場は、山形県に本社を置く総合食肉会社で、山形県内5か所のほかに青森・秋田・仙台・新潟・盛岡に事業所を置いています。今回は秋田事業部製造課課長代理の青塚直(あおづか・ただし)さんにお話を伺いました。

「食の安全」を何よりも大事に、「元氣のみなもとをつくっています」というスローガンをかかげ、全社で取り組んでいる大商金山牧場。

「当社には山形県最上(もがみ)地区に豚の自社農場があり、さらに2019年に牛の農場も開設しました。豚には、飼料米を一定以上の割合で混ぜたエサで育てている『米の娘(こ)ぶた』という自社ブランド商品があります」

「JGAP(農業生産工程管理)認証農場で育てられた『米の娘ぶた』は旨味が強くてとても美味しいんです」という青塚さん。美味しいだけではなく、生産から加工・販売までを一括管理することで安全性を高めています。また、契約農家で作った飼料用米をエサの一部として『米の娘ぶた』に与え、そこで出た糞尿を堆肥として田畑に戻し、飼料用米を生産してもらうことで、大商金山牧場では環境に優しい循環型農業を実践しています。

さらに、豚の糞尿や食品廃棄物などの有機ゴミから、燃料の一種であるバイオガスを生成する「バイオガスプラント」まで作ってしまったのだそう。

「元氣のみなもと」を作るには、安全な食品だけでなく安全で地球にやさしい環境も必要であるという大商金山牧場の思いが伝わってきます。

国際的な衛生管理手法をいち早く取り入れて安心を追求

大商金山牧場秋田事業部は、主に地元である秋田のスーパーやレストランに商品を提供しています。「地域に根差す」という会社の方針のもと、前述の『米の娘ぶた』の販売もしつつ、秋田県産の食肉をメインに扱っているそうです。

「秋田牛は秋田県でブランド化されている牛で、最長飼養地が秋田県、飼料用米を一定量与えた3等級以上の黒毛和牛のことをいいます。当社で扱っているのは秋田牛の中でも、JA秋田しんせい由利牛肥育部会員が飼育した秋田由利牛というブランドの牛肉になります。生産割合としては牛肉より豚肉のほうが多いですが、こちらもメインは秋田県産です」

もちろん、衛生環境や労働環境についても本社と同じく力を入れています、と青塚さん。

本社工場はFSCC22000(食品マネジメントシステム)認証工場であり、秋田事業部は秋田県のHACCP(ハサップ)を承認取得しているとのこと。HACCP(ハサップ)とは「Hazard(危害), Analysis(分析), Critical(重要), Control(管理), Point(点)」の頭文字をとってできた造語で、アメリカで発案された衛生管理手法です。

現在では衛生管理の国際的な手法となっており、2020年には日本でも導入が義務化されたそうですが、金山牧場では2020年以前から取り組んでいるとのことです。

「鮮度を追求して、商品づくりをさせていただいています。衛生面も最大限気を遣い、安心して美味しい商品をお届けすることができると自負しております」と最後に語ってくれた青塚さん。

その言葉からは、地域の食を支えているという自信が感じられました。

笠原 磨里子

笠原 磨里子

千葉県浦安市

第3期ハツレポーター

東京都港区生まれ。世田谷区を経て千葉県浦安市在住。3人の男の子を育てながら、PTAや自治会、ボーイスカウトの指導者など、地域と繋がる活動をしてきました。
「食べること」「体を動かすこと」「歌うこと」「旅すること」が大好き♬
楽しく地元の魅力を発信していければと思っています!*

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