沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
沖縄県石垣島で、星空ポートレート・美しい自然の中のポートレート撮影を得意とする写真家として活躍している天の川次郎(あまのかわ・じろう)さん。
天の川さんが撮る星空写真は幻想的で美しく、思わず見とれてしまうものばかりです。
星空を撮影するようになってから15年以上経つそうですが、天の川さんはもともと星に興味があったわけではないといいます。
そんな天の川さんがなぜ石垣島で星空を撮影するようになったのか、写真1枚1枚にどのような思いをこめて撮影しているのかを伺いました。
目次
「たまたま」が繋いだ星空ポートレート撮影の活動
大阪府出身の天の川さんが石垣島を初めて訪れたのは、結婚記念日の旅行。
石垣島のゆったりとした時間の流れや自然が気に入り、滞在予定が数日から1ヶ月へ、そして気づいたらなんと2024年で22年目になっていたそうです。
島が自分の肌に合っていた、と天の川さんは笑いながら話してくださいました。
知り合いのお手伝いという形で星空ツアーを始めた天の川さん。
その2年後の2014年、別の知り合いに声をかけられたことがきっかけで、本格的に星空ツアー活動を始めます。現在、ツアーは3名のスタッフの方が担当し、撮影を天の川さんが担当しています。
「このきっかけがなければ、こんなに星の写真を撮らなかったかもしれない」と天の川さんは言います。
いくつもの偶然が、天の川さんを星空ポートレート撮影の活動に結びつけました。
額縁に入れてもふさわしい写真になるように こだわりぬくのはロケーション
2023年に70歳を迎え、カメラ経験も50年となった天の川さん。
撮影で最もこだわるのはロケーションだといいます。
天の川さんならではの「人物と星の両方にピント合わせる技術」をもって、石垣の綺麗な場所で撮影をすることに何よりも重きを置いています。
どのような撮影でも、「額縁に入れてもふさわしい写真」になるように心を込めてシャッターを切っているそうです。「星は時間帯と季節によってメインとなるものが変わってくる。いつも同じ場所で同じ写真を撮れるわけでないのが面白い」と、天の川さんはこれまで撮影してきた星たちを思い出すように話します。
常に心掛けているのは「撮影した人に喜んでもらう」こと。お客様の笑顔を見ると、喜んでくれる人をもっと増やしたいと天の川さんは思うそうです。
石垣島の自然を一生に一度は体験してほしい
星空撮影の活動を初めて15年以上になる天の川さん。今でも鮮明に記憶に残っている景色があるといいます。それは、いざりという干潮のときに海に歩いて獲物を取りに行く漁をしたときのことです。漁の最中に空を見上げたとき、自分の真上に想像以上の星が広がっていたことに驚くとともに、とても感動したそうです。これが星を好きになるきっかけになったと言っても過言ではない、と天の川さんは言います。
天の川さんからみた石垣島は、景色としてのバラエティが豊富な場所です。
人が生活しやすい場所もありつつ、人の手が入らないような自然も残っているところが好きなのだそう。石垣島には山が多く、その点も気に入っているそうです。筆者は石垣島に山が多いことを天の川さんへの取材を通して初めて知りました。
「まだ知らない石垣島を見に来てほしい。一生に一度はこの自然を体験して欲しい。」と天の川さんはいいます。ぜひ、石垣島で美しい写真を天の川さんに撮影してもらいませんか?