〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
和歌山県橋本市は高野山の麓に位置し、市の中央には紀ノ川が流れる自然豊かな市です。そんな橋本市の市役所前で営業している「パン工房アークティック」は一階でパンを販売し、二階ではイートインができるパン屋です。
創業は2007年の4月。現在16年目を迎え、地元に愛されるパン屋を営む三井明人(みついあきと)さん・智恵(ちえ)さんにお話を聞きました。
パンを焼いているのは三井明人さん。パン屋に転職する前は車のディーラーで整備士をしていたということで、職人気質ですが笑顔がとても素敵なご主人です。
車の整備をし、安全を確かめた車をお客様に届ける日々で「自分で作った安心で安全なものを直接お客様に提供したい」とパン屋に転職を決意。和歌山県のパン屋で修業をし、現在のお店を始めました。
毎日食卓に並んでも安心して安全に食べられるように…と小麦粉は国産のものを使用、パンに使う水も橋本市「ゆの里」でくみ上げられている「金水」という天然の地下水を使っています。
しかしながら、驚くのはパンの価格。
国産小麦と天然水を使用しているにもかかわらず、とてもリーズナブルで驚きました。
「原材料にはこだわりを持っていますが、特別なパンにはしたくないのです。地域の人が買い求めやすく、お子様もおこづかいで買える価格で販売するのがうちの一番のこだわりです。普段の食卓で愛されるパンでありづつけるのが私たちのモットーなんです」
お店に入って、すぐ目に入るカラフルでおいしそうなデニッシュなどに使っているフルーツなども、地産のものを奥様の智恵さんが足を運び、買い求めたものを使用することで、価格を抑えているのだとか。そのため時期によって違うものが並ぶそうです。
そんな地域に根付いたパン屋を営んでいる三井ご夫婦ですが、ふるさと納税の返礼品として申込みをしたお客様に必ず電話をかけているとのこと!
「お客様のお声を聞くこと、どんな人なのかどのような好みなのか…お店に買いに来てくれて、パンを選んでくれるお客様と同じような満足感があるように、私たち自身もお店に来られるお客様と同じよう直接お礼が言るので電話をかけています。もしかしたら、電話なんかいらないと思われるかもしれませんが、私たちの商品を選んでくれた方への心遣いと、商品により満足してもらえるようにと思ってお電話をさせてもらっています」
返礼品として届くパンの内容も一人一人のお客様のことを考えながら詰めているそうです。私たちの日々の生活に寄り添ったパンを作っている三井ご夫婦。パンを食べると、優しいおいしさと一緒に心があったかくなるパンです。ぜひご賞味あれ!