「ママ友」二人で起業 父のパンの味受け継ぐ パンとケーキのお店fuwari【滋賀県大津市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

滋賀県大津市の琵琶湖からほど近い和邇(わに)駅から西に1分ほど歩くと、次第に焼きたてのパンやケーキのいい香りが漂ってきます。香りの先には、「パンとケーキのお店 fuwari」。10年来の「ママ友」という川尻美智代さんと石田由美子さんが2018年にお店をオープンしました。

オープンのきっかけは数年前、一緒にフリーマーケットでパンやケーキを販売していたこと。

開店当初は毎日2人で店頭に立っていましたが、2年前からは月・水・金曜日を川尻さん(パン)、火・木・土曜日を石田さん(ケーキ)と担当を決め、家庭も仕事も両立できるよう「働き方改革」を実践しました。

パンを担当している川尻さんから、パンを作るようになったきっかけ、やりがいをお伺いしました。

ベースは「父の味」、「安全なパンを食べてもらいたい」店主の思い

「基本的な作り方は、パン屋を約60年間経営していた義父から教わりました。味を忠実に再現した食パンはfuwariでも人気で、毎回、予約販売で売り切れちゃうんですよ」。川尻さんは義父のパン屋を手伝ううちに、のめり込んでいったそう。義父がリタイアした後も、川尻さんが受け継いだ”父の味“を求めて、当時の常連もfuwariを訪れます。

そんな義父から教わった作り方をベースに、川尻さんが日々心がけているのは「添加物をできるだけ使わないこと」。そのこだわりは、3人の子を持つ川尻さんの「我が子に安全なパンを食べさせてあげたい」という思いからで、子を持つ親世代からも「うちの子、ここのパンじゃなきゃ食べなくて」という嬉しい言葉をもらうこともしばしば。今では毎回、65種類ほどがずらりと店頭に並び、お目当てのパンを求める客で朝からにぎわいます。

焼きたてを家庭でも

人気のパンを詰め合わせた返礼品は、焼きたてをすぐに個包装にし、冷凍。解凍すれば、家庭でも店頭の焼きたての味を再現できると言います。川尻さんは「遠方の方にも、焼きたての味を楽しんでほしい。皆さんの『おいしい』という声がパン作りを続けられる糧になっています」と笑顔で話してくれました。

(大石茜さん)

大石茜

大石茜

岡山県備前市

編集部編集記者

東日本大震災の被災地にて地方紙記者を経験した後、備前焼の職人になるため備前市に移住。修行に勤しみながら、記事の執筆編集を行っている。

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