〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
目次
大自然から生まれる数々の銘酒
江戸寛永年間、つまり、およそ400年前に創業した「浅間酒造」。蔵を置く群馬県長野原町(ながのはらまち)は四方を山に囲まれ、昨年(2020年)に完成した八ッ場ダムが存在感を放つ町です。有名な草津温泉の玄関口となるJR長野原草津口駅も町内にあり、行楽シーズンには全国から人々が訪れます。
グループ会社がお隣の草津町でホテルも運営する浅間酒造は、直営の「浅間酒造観光センター」に隣接。日本酒の「八ッ場の風」「秘幻(ひげん)」「浅間錦」「草津節」といった主力だけでなく、漬物やお土産品もプロデュースし、観光センターで販売しています。
自社米から醸した「八ッ場の風」の深い味
注目の銘柄「八ッ場の風」は、町内にある自社の田んぼで育てた酒米「改良信交」の味わいを生かした逸品です。味は辛口ベース。すっきりまろやかな風味がポイントです。高原野菜や、野菜の漬物にマッチする味わいで、日本料理全般に調和します。
最近の売れ筋である「浅間のヨーグルト酒」は、町内の北軽井沢地区で育てられている牧場牛の乳を用いています。とろける舌ざわりが素晴らしく、お土産品としても人気です。
2020年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で純米大吟醸「秘幻禮」が銀賞に輝き、今年(2021年)は「shiro by ASMASYUZO 2021」が金賞を獲得するなど、世界で目覚ましい飛躍を果たしています。
「作り手とともにお酒の魅力を発信していきたい」
浅間酒造観光センターでは、多彩なお酒の販売だけでなく、高級なお酒が当たる「酒ガチャ」や試飲コーナーなど、お酒と親しめる工夫が随所に凝らされています。最近では、若手蔵人たちが仕込んだオリジナル日本酒を発売。新たな市場の開拓に余念がありません。
観光センターでは、時期によって蔵人も店員として接客をしています。各地から訪れる客とのコミュニケーションによって、酒造りのヒントを得ることもあるそうです。
広報担当を務める山口糸子(やまぐち・いとこ)さんは「チャレンジ精神のあふれる酒蔵。地域を背負っている会社でもあり、作り手とともにお酒の魅力を発信していきたい」と話していました。