変わらぬ味と探求心。肉のうま味がほとばしる仙台の洋食店・BIG MOUTH2(後編)【宮城県仙台市】

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お酒に合うおいしい料理で今宵はいかが

仙台の原町で営業している洋食店BIG MOUTH2(ビッグマウス2)のお酒のメニューに目を向けると、これも豊富です。筆者はハイボールをお願いしました。

ハイボールはいくつか種類がある中からニッカリッチブレンドを選択。透き通る黄金色の輝き。スッキリとした飲み口と穀物の味が生きた熟成された味を楽しめる飲みやすい1杯です。

このハイボールに合わせた料理をご紹介していきます。

じっくり煮込まれた奥深いうま味とコクがお酒にぴったりな、仙台牛すじ煮込み

メニューの中から仙台牛すじ煮込みをお願いしました。

肉の香りとネギの香りに食欲がわきます。それではいただきます。

ほろりとほどける柔らかい仙台牛のすじ肉は素材のよさもさることながら、丁寧にじっくりと引き出されたうま味とコクが口のなかに広がりとてもおいしいです。

この深みのある味はハイボールにピッタリです。

風味、やわらかさ、うま味。すべてがバツグンのおいしさ宮城県の誇り「仙台牛」をサイコロステーキにて

続いては宮城県が誇る名牛「仙台牛」を使った仙台牛サイコロステーキを注文しました。

味つけは醤油ベースのソースでした。タマネギとナス、少量のネギとともに盛りつけられています。

まずは1口。

肉のうま味をとじこめたステーキは、ごくごく軽い弾力のあとにとろけるような柔らかさと濃厚な味とコクが口中に広がります。

風味豊かな深い味わい。それでいて後味はあっさりとしてしつこくありません。まさに名牛です。味付けの醬油ベースのソースも肉によく合う日本人好みのソースでした。タマネギとナスとネギも、このステーキとソースにしっくりきます。

もちろんハイボールにもよく合います。

自家製パンチェッタをトッピングしたハンバーガーは、素朴で力強い味

BIG MOUTH2のオーナーシェフが修業をされた店である先代のBIG MOUTHのご主人は、仙台市の国分町にある日本で最古のハンバーガーショップの一つとうたわれる「ほそやのサンド」にて修業をされたそうです。

そのハンバーガーはBIG MOUTH2へと受け継がれています。

ハンバーガー&サンドイッチのメニューの中からビッグマウスというハンバーガーを選び、ハンバーガーのトッピングの中から自家製パンチェッタを選んで注文しました。

ビッグマウスには2枚のパテが使用されています。そこに肉厚な自家製パンチェッタがくわわり、ボリューム感満点です。

パンチェッタとはイタリアの塩漬けにした豚バラ肉です。ジューシーなパテの牛肉のうま味とパンチェッタの熟成された豚肉のコクをオリジナルソースが1つにまとめています。

素朴さと力強さをあわせ持つ、おいしいハンバーガーでした。

古き良き洋食の味を守りながら新しい味への探求心も大切にするオーナーシェフの料理への思い

今回BIG MOUTH2の取材にあたりオーナーシェフの市原博暢(いちはら・ひろのぶ)さんにお話しを聞かせていただきました。

市原さんは仙台市の一番町にあった洋食店BIGMOUTHにて修業をしました。そこで現在のBIGMOUTH2で提供している料理を教わり、その後イタリアンと和食での修業を経て2021年に仙台市の原町にてBIG MOUTH2をオープンしました。

お店で提供される料理は、古き良き味と新しい良き味が両立していると筆者は思いました。市原さんがBIG MOUTHで培った料理は世代によってはなつかしく感じ、若い世代には新鮮に映るかもしれません。私たち日本人の先人たちが愛してきた洋食を楽しむことができます。

そして仙台牛すじ煮込みなど和食の技術が光る料理は、市原さんが料理に真摯に向き合い修業を重ねてきたからこそ出せる味です。

先代の味を受け継ぎ古き良き洋食を今に伝え、イタリアン、和食で研鑽(けんさん)を積んだ自分の味を提供する。クラシカルな洋食と新しい試みの両方を大切にされている料理に、筆者は心を打たれました。

時代を超えて愛される味を食べに行ってみてください。

写真は全て筆者が2025年5月26日に撮影したものです。

情報

BIGMOUTH2(ビッグマウス2)

住所:宮城県仙台市宮城野区原町2-4-20 イーストキャッスル仙台1階
TEL:022-353-6828
HP:https://bigmouth2.com/

上野尚吾

上野尚吾

秋田県大仙市出身。2020年にかねてより念願だった宮城県仙台市に移住し、物流関係の仕事に従事しながらライターになるための修業に取り組んでいます。

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