2025年2月16日大仙市協和地区で、地域住民が主体となり防災意識を高めることを目的にした「防災体験ワークショップin和ピア2025」が開催されます。
地域の住民にとって身近な「協和市民センター和ピア(以下和ピア)」が避難所になることを体験できるワークショップ(以下WS)では、スタンプラリー形式で誰でも参加でき楽しく防災知識を身につけることができます。
大曲消防署協和分署の協力のもと、幅広い世代が楽しみながら防災について学べる貴重な機会が提供されます。
目次
大きな水害を経験した2017年
同地区では、2017年7月21日から23日にかけて記録的な大雨が降り、大きな被害が発生しました。降り始めからの雨量は平年7月の1カ月分を大幅に超え、浸水や土砂崩れが相次ぎ、住民の避難が必要な事態となりました。
さらに、2023年7月には、同地区の多くの住民が仕事や学校などで通うことが多い秋田市中心街などでも大きな水害が発生するなど、県内各地でこれまで経験したことのない災害が頻発しています。
「いつどこで何が起きるかわからない」という経験を経て、住民一人ひとりが「自分ごと」として防災を考え、いざという時に自分や大切な人の命を守るための行動を学ぶことが求められています。
高齢者が多い地域の課題
高齢者のいる世帯が多いのは秋田県ではどの地域でも条件は同じく、災害時の避難が大きな課題にもなっています。
例えば、足腰が不自由な高齢者は避難所まで自力で移動することが困難な場合があります。こうした状況のなか、地域での支援体制はもちろん不可欠ですが、家庭や個々の意識向上もとても重要です。
人とのつながりを通し命を守る意識の向上を
今回このWSを運営する「きょうわ彩色千輪プロジェクト運営委員会」は、市民が中心となり大仙市と協力をしながら、和ピアを拠点とし地域を活性させる目的でさまざまなイベントをこれまで何度も行ってきました。
2024年11月に行われた実行委員会では、委員から出た意見のひとつである「防災」について話し合われ、地域の多世代間の交流が生まれるきっかけにもなりそうだと賛成の意見が多く、今回のWSを開催することが決まりました。
防災は「ふだんからの人とのつながりが大切」といわれています。水害だけではなく、大きな地震や火災などの発生で避難を余儀なくされる可能性は高まっています。
このWSでは、同じ地域に住む住民でも普段顔を合わせることの少ない人たちが、ともに時間を過ごし交流が生まれることで防災力が高まり、また防災の知識も得られる貴重な機会にもなるはずです。
情報
防災体験ワークショップin和ピア 2025
どなたでもご参加いただけます
日時:令和7年2月16日(日)10時00分〜13時00分
場所:協和市民センター「和ピア」
体験コーナー(スタンプラリー形式)
• AED体験
• 新聞紙でスリッパ作り体験
• 毛布で担架作り体験
• 段ボールベッド組み立て体験
参加者は、以下の体験ブースを巡りながら、防災スキルを身につけることができます。
各ブースを体験するとシールがもらえ、4つ全てを集めると非常食のプレゼントがあります。
その他の展示
• 非常食の試食体験
• 非常食、簡易トイレ、パーテーションテント等の展示
協力:大曲消防署協和分署
問い合わせ先:きょうわ彩色千輪プロジェクト運営委員会
電話:018-892-2111(9:00〜17:00)大仙市協和支所地域活性化推進室内