
乳がんと診断されたとき、思いがけず聞いた言葉「サブタイプ」。 それは、がん治療の方向性を決める“道しるべ”でした。 重い現実の中で私が知った、乳がんのタイプ別治療とは——。
目次
乳がん=1つじゃなかった!?
「乳がんです」 、その言葉にショックを受けていた私に、医師が次に言ったのは「サブタイプを調べましょう」。 乳がんって“種類”があるの? そのとき初めて知りました。乳がんは、がん細胞の性質によって、いくつかの「タイプ(サブタイプ)」に分類されるのです。
サブタイプは「治療の地図」だった
乳がんのサブタイプとは、がん細胞が持つ性質(ホルモン受容体やHER2というタンパク質の有無)を調べた結果の分類です。
代表的なサブタイプはこちら
– ルミナルA型:ホルモン療法が効きやすい。比較的進行がゆっくり。
– ルミナルB型:A型より少し勢いあり。ホルモン療法+抗がん剤の併用が多い。
– HER2陽性型:HER2というタンパク質が多い。分子標的薬が効く。
– トリプルネガティブ型:ホルモンもHER2も反応なし。抗がん剤が中心の治療になる。
私の場合——「ルミナルA型」と告げられて
私は「ルミナルA型」と診断されました。 「進行はゆるやかで、ホルモン療法が効きやすいタイプです」と医師に言われ、少しだけホッとしたのを覚えています。 でもそれは「ゆっくり進むだけで、治療がいらないわけじゃない」ということ。 10年単位での治療が必要で、焦らず向き合うことが大切だと知りました。
サブタイプを知ることは、未来をあきらめない力になる
治療はつらいし、時間もかかる。 でも、タイプを知ることで「なんのためにこの治療をするのか」がはっきりして、前を向けるようになったのです。 乳がんの治療は人それぞれ。
だからこそ、サブタイプという「私だけの治療の設計図」があることを、もっと多くの人に知ってほしいです。
乳がんと診断されたとき、聞きなれない言葉に不安を感じるかもしれません。 でも、その言葉の意味を知ることで、あなたの未来は少しずつひらけていきます。 サブタイプは、命を守る大切なヒントです。
筆者のコメント
乳がんと向き合う中で、サブタイプを知ることは、自分自身を理解する一歩でした。治療の選択肢が見えてきたことで、前向きな気持ちを持つことができました。同じように悩んでいる方々の参考になれば幸いです。
※画像はフリー素材を使用しています
参考資料
乳がんinfoナビ
https://www.nyugan-infonavi.jp/senmoni/yakubutsu3.html
YouTube 押川勝太郎チャンネル
https://youtube.com/@ganbousai?si=g8z1j_gsX8_sn2wI