かつてユースホステルだった古民家にて仙台七夕の名残りを残す催しが開催【宮城県仙台市】

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道中庵ユースホステルの入り口。仙台七夕の面影が飾り出されていた

2025年8月9~11日の3連休に、「道中庵ユースホステル」の古民家にて「なごりの七夕まつり」が開催された。

2019年10月に閉館した道中庵ユースホステルは外国人に特に人気があり、宿泊する役目を果たしていた。1991年には「仙台市景観賞」も受賞しており、古民家を囲む樹木は「仙台市保存樹林」にも指定されており、フランスミシュランガイドブックに掲載されているほどの有名な古民家である。

古民家内は仙台七夕の飾りで彩られていた

しかし、残念ながら仙台に住んでいてもまだ知らない人も多いかもしれない。これはもったいない話である。

閉館後は、齊藤衣代(きぬよ)さんが代表を務める「粋々(いきいき)まちなかプロジェクト」が年2〜3回にわたって催し物を開いている貴重な建物である。

そして、今回は仙台七夕まつり(毎年8月6~8日)の翌日から3日間にわたって七夕飾りが古民家内を彩った。「仙台七夕まつり」の後も名残が尽きない色とりどりの飾りは、七夕の季節が過ぎてもその余韻が忘れられないほどである。

101歳のバッチワーク作家の佐藤みい子さんの作品コーナー入り口付近にて
101歳のバッチワーク作家の佐藤みい子さんの作品がずらりと披露された
仙台七夕の名残りを感じさせる篠笛の披露もあった
狭い空間を無駄なく利用した手づくりマルシェ

さらに会場では、手づくりマルシェ、篠笛披露、101歳のバッチワーク作家の佐藤みい子さんの作品の展示など、催しは多彩なものだった。

齊藤さんは北海道出身で添乗員など旅行の仕事や、太白区まちづくり推進事業の役員を経験される中で、道中庵ユースホステルの所有者との出会いがあった。道中庵の閉館後は所有者の厚意や支援、協力の元で催しを行わせてもらうことになった。

 

基本的に「建物に傷をつけない」ことに配慮して古民家をありのままに残すといったことを大事にしている。その姿勢に、筆者は大変貴重な存在価値を感じている。

今後とも存在感あふれる古民家で多彩な催しが続いていくことを筆者は心より願っている。

道中庵ユースホステルの入り口は樹木林に包まれている。

古民家の敷地は広く、閑静な住宅街に位置している。

※画像は2025年8月9日、すべて筆者撮影。

情報

旧道中庵ユースホステル
住所:宮城県仙台市太白区大野田2丁目3-7(JR東北本線太子堂駅から徒歩およそ10分程度)

粋々まちなかプロジェクト
ホームページ:https://imachinaka.com/

渡邉貴裕

渡邉貴裕

宮城県生まれ。現在も宮城県仙台市に住んでいる根っからの宮城県民です。趣味は旅行と読書ですが、最近では仙台の街が好きでまち歩きも楽しんでいます。主に仙台を中心とした魅力を発信します。時には市外となる場合もありますので、何卒よろしくお願いします。

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