日本の代表的な食である寿司は、誰もが知る通り、小さなシャリに魚介類などのネタを組み合わせた指3本程度でつまめるサイズの食べ物。それゆえ、しばしば「手で食べるのか、箸で食べるのか」という議論がおこる。
しかし山口県岩国市には「手」「箸」だけではなく「ナイフ」が登場する寿司がある。それが地元民にも人気だという寿司屋、力寿司の「ジャンボ寿司」だ。
穴子丸ごと1匹や、そのサイズに合わせたハマチや鯛などのネタは全長なんと20cmほど。このままでは「手」「箸」だけで食べられないため、「ナイフ」が一緒に提供される。
全長約20cm。ナイフなしでは食べられない寿司
ジャンボ寿司を頼んで驚くのは、その名の通り20cmほどにもなるネタの大きさだ。穴子1匹だけでなく、ハマチ、鯛が同じぐらいのサイズでドカンと提供される。
同時に常識を覆されるのは、当然のように寿司と一緒にナイフが提供されることだ。「ご自身でナイフで切ってお召し上がりください」と寿司屋で言われることは、そうそうないだろう。
寿司をナイフで切って食べることはタブーなのか?革命なのか?
こんな寿司を前に、若干の戸惑いを持つ方も少なくないと思うが、このサイズではナイフなしで食べることが難しい。
ネタの下に仕込まれたネタ。嬉しいサプライズも
さらに驚くのは、ネタの下にネタが仕込まれていることだ。ハマチを切るためにぺろりとシャリから外すと……なんと海老が登場。
お得な気がする嬉しいサプライズである。このネタの下にネタを仕込むという発想も、他の寿司屋ではなかなかないだろう。
大きいだけではなく、ネタは新鮮でセットでついてくるお味噌汁もとても美味しく、食べれば気持ちもお腹も大満足なこと間違いない。この、山口県岩国市のビッグサイズだけれど隠れた名物を、ぜひ味わってみて欲しい。