「まねきねこ珈琲焙煎所」は、おいしい珈琲・心のゆとり・遊び心をご提供!【山形県天童市】

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天童駅から徒歩約30分の場所にある「まねきねこ珈琲焙煎所」。漂う珈琲の香りに誘われふらっと入店。そこには店員の方々の笑顔、店主の好きが詰まった癒やしの空間がありました。「これは多くの方に伝えなければ!」と思い、店主の武田忠大さんに取材させていただきました。

武田さんが「まねきねこ珈琲焙煎所」を始めたきっかけは天童市に引っ越してきた時だったそうです。「妻の実家には蔵があり、物置のような状態でした」。そこで武田さんは「もったいない」と活用方法を考えはじめました。オフラインでお客さまと仕事がしたいと考えていたこと、珈琲が好きだったことが合わさり、2023年12月から焙煎について独学で勉強し、2024年4月に改装した蔵で「焙煎珈琲豆屋」という形で開業されました。しかし、真夏に40度を超える蔵の中で焙煎するのは無理だと判断し、2025年5月に天童市北目に移転されたそうです。

お店を経営していて大変だと思ったことは「あまり無かった」という武田さん。「自分のこだわりで仕事するのが楽しく、それが勝っていました。もちろん最初の半年は収益にならない時期もありました。でも失敗と改善を繰り返し、妻とおもしろがって挑戦していましたね」。お話を聞いていると、楽しく経営されている様子がわかりました。

「まねきねこ珈琲焙煎所」が提供する珈琲豆は、欠点豆を取り除き、生豆を水で洗い、再乾燥させてから焙煎を行うという特徴があります。これにより、味がクリアになり、よりおいしくなるのです。実際、武田さんの奥さまがこの方法で焙煎した珈琲を飲んでみて、お腹が痛くならなかったそうです。「丁寧な工程があるからこそ、いろんなお客さまに、おいしい珈琲を提供できるのか!」と思いました。

 武田さんが嬉しかったことは「お客さまから感謝の気持ちを頂いたこと」だそうです。ある日、京都からインターネット注文を頂いたことがあったそうです。その方は体が弱く、珈琲を飲みたくても飲めなかったそうです。その時、動画で紹介されていた「まねきねこ珈琲焙煎所」の珈琲を試しに購入してみると、「おいしく飲めた」と連絡が来たそうです。

 珈琲豆を注文してくれたお客さまから、商品のお礼としてお菓子やネコのエサを感謝の手紙とともにいただくことがあるそうです。武田さんもお礼に注文の品とともに山形県の特産物を添えて送ることがあるそうです。珈琲豆だけでなく心のゆとりを提供するエピソードにほっこりしました。

また「まねきねこ珈琲焙煎所」では、武田さんが飼っているイヌとネコの名前が入ったドリップバッグを販売しています。その中に「保護いぬねこブレンド」というものがあり、その収益の一部でエサやおやつを購入し、野良イヌや野良ネコの保護活動をしている組織に寄付する活動をしているそうです。動物保護の活動を始めたきっかけは「妻の実家近くに野良ネコが多くいたから」だそうです。かわいいけれど一つの命。その命をなんとかしなければと思い、収益を少しでも避妊矯正や保護活動に役立てようと考えたそうです。ネコが好きだからこそ支援活動を続ける店主の優しさに感動しました。

大切にしていることとして「絶対に敷居の高いお店になりたくない」そうです。焙煎珈琲豆屋さんですが、キッズスペースを設けており、お子さんが遊んでいる間、親には豆選びや珈琲の試飲などをして、一息ついてもらえるように工夫をされていました。他にも店内には店主の「好き」がわかるグッズが飾ってあったり、ネコがモチーフの輸入雑貨を販売したりと、遊び心ある空間で「ふふっ」と笑ってもらえたらという店主の遊び心が詰まっていました。

これからの展望を聞くと「全国的に見て、天童市は将棋の駒で有名というイメージがありますが、それと同じように珈琲がうまいと認識されるような場所にしたい」とおっしゃっていました。続けて「天童市に観光で来た方には珈琲をエンタメとして楽しんで、おもしろがっていただけるように店舗拡大を目指している」とのことでした。

お客さまのために、おいしい珈琲、心のゆとり、遊び心を提供する「まねきねこ珈琲焙煎所」。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

高橋蓮音さんの投稿

情報

まねきねこ珈琲焙煎所
住所:〒994-0042 山形県天童市北目3丁目10-1ランドリー北目店内
電話番号:080-3323-4437
営業時間:10:00〜15:00(月、木曜日休み)
InstagramのURL:まねきねこ珈琲焙煎所, Instagram

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