大雪も横手の資源。ミニかまくらを通じて​​横手の雪を楽しもう!!【秋田県横手市】

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(一社)横手市観光推進協会提供写真

秋田県冬の大型観光キャンペーン」の一環として、秋田県横手市で毎年冬に行われる「雪まつりとかまくらの本場横手でオリジナルのミニかまくら作り&雪遊び!(以下、ミニかまくら作り&雪遊び)」について、一般社団法人横手市観光推進機構の瀧澤真智子(たきさわ・まちこ)さんに伺いました。

「『大雪=心をどんよりさせる暗いイメージ』がありますが、むしろ豪雪地帯である横手市は毎年恒例の『かまくら』と『雪まつり』があり、それが魅力につながっています。そこで誰でも作れるミニかまくらを通して多くの方々に『雪』を楽しんでもらおうというのが狙いです」

「ミニかまくら」とは高さが30センチ程度の小さなかまくらのこと。

ミニかまくら作りなどを通して、雪国の魅力を国内外に広め、多くの人の心により深く根付く観光資源として育てる企画を作っています。

横手市観光推進機構の瀧澤真智子さん:2024年12月17日筆者撮影

大雪も横手の魅力的な資源

横手駅前のようす:2024年12月17日筆者撮影

秋田県横手市と言えば日本でも有数の豪雪地帯です。とても寒く、雪かきが辛かったり、雪の影響で出かけるのがおっくうになったりと、大雪=心をどんよりさせるイメージが強く、人間にとってポジティブに作用することが少ない印象を受けます。しかし、横手にとっては大雪も魅力的な資源です。なんといっても横手にはかまくらがあります。

横手では約450年の歴史をもつ、水神様をまつる小正月行事として、毎年2月15・16日に「横手の雪まつり」が開催されます。期間中には、高さ約3mにもなる大きなかまくらが職人や地元の人々の手を借りて、市内全域に約100基作られることで有名です。

かまくらの雪室(ゆきむろ)の中に神座(かみくら)を設けて「水神様」をまつり、中では地元の子どもたちが「はいってたんせ(どうぞ中へ入っておやすみくだい)」と甘酒をふるまったりお餅を焼いたりしてお客様をもてなすという、世界でここだけの民族伝統行事が行われています。

また、横手南小学校校庭と蛇の崎川原(じゃのさきかわはら)の会場には、毎年約2千個の「ミニかまくら」が地元の人々や子どもたちによって作られ、夜は内部にろうそくがともされ幻想的な雰囲気になります。

一つ一つにろうそくがともると景色が一変し、横手を訪れた人にしか味わえない、風情のあるひとときを過ごせます。

子どもの頃の雪遊びの経験はなぜか「寒さを感じないほど楽しい」。まさにそんな体験ができるはずです。

横手の雪を満喫!ミニかまくら作り&雪遊び

(一社)横手市観光推進協会提供写真

「ミニかまくら作り&雪遊び」の企画では、横手に訪れた人が、横手の上質な雪で世界に一つだけのオリジナルのミニかまくらを作ります。

形や装飾は自由。夕方には、ミニかまくらにロウソクをともして幻想的な雰囲気を楽しみましょう。希望者はソリ遊びや、雪だるま作りなどの雪遊びも楽しめます。

ミニかまくら作りの工程はとても簡単で、30cmほどの雪山を作って穴を掘るだけのシンプルなものです。かまくら作りが初めての方でも、スタッフが楽しく作り方を教えてくれるので気軽に参加できます。作り方の基本は同じですが、形や穴を変えるなどして、愛着のわく自分だけのオリジナルミニかまくらを作りましょう!

寒い中、白い息を吐きながら横手のふわふわな雪質を実際にさわって感じて、丸めたり固めたりしながらミニかまくらを作る、そして、そこにロウソクがともる幻想的な体験は何度でも訪れてみたくなる経験になるはずです。

(一社)横手市観光推進協会提供写真

海外の観光客にも人気が高いミニかまくら

(一社)横手市観光推進協会提供写真

ミニかまくらは秋田県内だけではなく、県外から来た観光客の方々にも評判が良く、リピーターも増えています。また秋田空港のチャーター便で台湾から訪れる方々にも好評を得ており、雪自体が珍しい人にとって雪が特別な存在になっています。

豪雪地帯に住んでいる人にとって大雪は煩わしく、心をどんよりさせるような存在ですが、見方を変えると、雪と関わりがあまりない人にとってはこれほど美しく、心ひかれる存在はありません。

横手ではかまくらを通して秋田の冬の魅力を全世界に発信し続けています。

ミニかまくらだけでなく、雪遊び体験もしてほしい!

今後の目標として、ミニかまくらだけでなくソリや雪遊び体験などの企画も増やし実施したいと考えているそうです。

「ただ、雪が自然現象である以上、天候に左右されやすく、大雪になると新幹線が止まり、逆に暖冬になるとと雪が少なく雪遊びができないなど、思い通りにはいかない場合があります。だからこそ地元の人たちの協力や横手市の魅力をSNSで発信するなど、旅行会社やDMO(観光地域づくり法人)との連携を図り、いかに横手の冬が楽しいかということをアピールしていくことを大切にしています」と瀧澤さん。

美しい雪や冬の風景を楽しむだけでなく、地元の人々との交流を通じて、雪国ならではの温かさや人情にもふれ合うために横手を訪れてみてはいかがでしょうか。

横手駅前のようす:2024年12月17日筆者撮影

雪まつりとかまくらの本場横手でオリジナルのミニかまくら作り&雪遊び!大人も子供も大歓迎(プレゼント付)

詳細
予約サイト:https://activityjapan.com/publish/plan/41030#calender

基本料金
1人:4,000円(予約可能数:1~10)
ファミリープラン1組:7,000円(予約可能数:1~3)
最少催行人数:3人

所要時間について:1~2時間
開催期間:2025/1/09〜2025/2/24

※積雪がある期間の開催となります。
集合時間:体験開始時刻の15分前までに余裕をもってお越しください。
予約締切:7日前の16:59まで

お問合せ

一般社団法人 横手市観光推進機構

〒013-0036 秋田県横手市駅前町5-1 横手駅東口観光案内所内
TEL 0182-38-8652・8653 FAX 0182-38-8663

亀田健太

亀田健太

1995年生まれ。生まれも育ちも秋田育ちで、大学時代に観光学科に所属してました。ローカリティ!の一員として秋田の魅力を発信していきます。

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