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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
宮城県北部に位置し、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台となった「登米市」。同市の津山町は面積の8割が山林と林業が盛んで、「道の駅津山もくもくランド」に併設しているクラフトショップ「もくもくハウス」は、地元の津山杉を利用した木工品の展示・販売などを行っています。館内には番組に登場したサメのキーホルダーをはじめ、アイデアあふれる木工品がずらりと揃い、訪れる人の目を楽しませています。
道の駅内にある津山木工芸品事業協同組合は、「木工芸の里」を目指して1982年12月に設立されました。三陸からの海風と北上川からの濃い霧の影響で、とても成長が早い津山杉。そんな地元の資源を活かすために、組合では杉を圧縮し丹念に繋ぎ合わせた「矢羽集成材」を開発しました。柔らかい杉の木を集成材にプレスして反りや狂いのない材料にする事で、木工品のバリエーションも豊富に。その名の通り、木目が矢の羽のように組み合わされた見た目の美しさも特徴です。
木を知り、木と会話して製作する木工職人
現在「もくもくハウス」には7名の木工職人が在籍し、納得いくまで木を削り磨き上げ、切磋琢磨して一つ一つ丁寧に仕上げています。「木工職人は木の特徴を知り、木と会話しながらどんな作品をつくるか向き合いながら作品づくりをしています」と、店舗管理者兼事務主任の阿部幸恵さん。
商品はデザイナーなどの考案も取り入れ、矢羽のお弁当箱、ティッシュボックス、お盆、ミニトレー、ペンスタンドなど、アイテム数は約200種類。それぞれが色も木目も違い同じものは一つも無い、まさに世界に唯一の商品です。「朝ドラ」の効果で、放映終了後も入手困難な商品もあるとの事でした。
朝ドラがもたらした事と、未来への思い
「朝ドラは登米市にとっても大切な存在となりました。海のこと、山のこと、木材のことなど自然の魅力をたくさん伝えていただきました。全国のお客様はすごく熱心に、何度も繰り返し観たという方も多かったです。矢羽木工品がいろいろな場面で使われ、その度に注文が殺到しました」と、阿部さんはその影響を語ります。そして、今後は「生活シーンに合った木工品の組み合わせを提案していきたい」と、さらなる商品開発に意欲的です。
登米市の「自然豊かなところ、人のつながりのあるところが大好き」と言う阿部さん。日本の原点を感じさせる美しい自然や唯一無二の木工品を通じて、登米市は何度も通ってもらえる「おかえり」の場となる事を目指しています。
もくもくハウス> https://moku2.biz