創業250年の旅館が営む牛タン料理専門店【宮城県登米市】

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〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜

「こんな美味しい食材はない」老舗旅館で牛タン焼きを提供する理由

牛タン焼きの魅力に気づいたのは先代の鮱名健志(えびな・たけし)さん。旅館を訪れたお客様に美味しい料理を味わってもらいたいと、出かけた先々でその土地の名産品や新しい料理を食べ歩いていました。登米ではまだほとんどの人が牛タンを知らない時代。牛タン焼き発祥の店「味太助」で初めて口にし、「こんな美味しい食材はない」と感動したのです。

はじめは牛の舌なんて気持ち悪い、登米では食べる人などいないと親戚にも反対されたそう。それでもお店を開いたのは、自分が美味しいと感じた感動を誰かに伝えたいから。

「こんなに美味しいものを何とかみんなに食べてもらいたい」と奮起したのが始まりでした。

調理はすべて手作業「自分の感覚で味を確かめたい」

仕入れてきたばかりの舌は表面がざらざらした皮で覆われています。それをむくところから調理は始まります。調理は全て手作業。聡さんがひとりで行います。機械を使うと歯ごたえが変わってしまうため、料理の質が落ちてしまうと聡さんは言います。

「機械を使えば大量に作れるし楽もできるのかもしれないけど、数をこなそうとすると一つひとつの作業がおろそかになってしまう。自分でできる範囲で丁寧に、最高の状態で提供したいんです」

他店ではタレ味や味噌味で牛タン焼きを提供しているところもありますが、牛タン焼たあ坊では塩味でしか提供していません。「塩がいちばん素材の旨味を引き立てるから」です。

「お店で提供している味をそのまま提供したい」というこだわりの冷凍商品

牛タン焼たあ坊ではお店まで足を運べない人のために冷凍製品を提供しています。

「常温では保存できないから保管が大変。お土産屋さんに並べられないし、冷凍庫を置くスペースも必要になってくる。それでも冷凍にこだわっているのはお店の味をそのまま届けたいから」

レトルトで提供する場合、加工会社に同じ味で作るよう依頼をすることになります。近い味になるとはいえ、自分が作った味ではありません。お店で食べたことがない人であればレトルト加工されたカレーを食べても違いに気づかないかもしれません。しかし、それはレトルト加工業者が似せて作った味。「一度に大量に製造してもらえるし保存も楽にはなるけれども、味を優先したいからレトルト加工はしない」と聡さんは言い切りました。

「返礼品をきっかけに登米に足を運んでほしい」

登米市は2005年に9町が合併してできた市。明治期の洋風建築や城下町の風情が残り歴史的な見どころが多い登米町(とよままち)や冬鳥渡来の湿地帯としてラムサール条約指定地域となった伊豆沼・内沼がある迫町(はさまちょう)など地域によって特色が異なります。

「登米市は見どころが多い。返礼品がきっかけになって、登米に足を運んでもらえたら嬉しい」と観光マップを手渡し、送り出してくれました。

登米町で目にした歴史的な施設は、日常生活では出会うことはなく新鮮な感じ。時間はあっという間に過ぎて、半日では登米町で観光施設として推している6施設全て回ることはできなかったほどでした。

「まず見て、それから食べて」聡さんの言葉に納得の一日でした。

阿部哲也

阿部哲也

宮城県仙台市

第3期ハツレポーター

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