沖縄県は2023年度、たくさんの「お宝=魅力」をもつ離島各所の事業者さんたちが、SNSなどの『デジタルツール』を利用してさらに魅力的な発信をしていけるように「沖縄県主催🌺価値を伝えて売りまくるためのデジバズ講座」という取り組みを行っています。
この記事は、参加された事業者さんを対象に、「ローカリティ!」のレポーターがその輝く魅力を取材し執筆したものです。沖縄離島の魅力をご堪能ください。
沖縄県宮古島のみやこ下地島空港ターミナルは、2019年3月30日に開業しました。空港ターミナルの運営・施設管理・航空営業などを行なっているのが、「下地島エアポートマネジメント株式会社」です。
空港で働く田伏美菜子(たぶせ・みなこ)さんは、会社の立ち上げから携わっており、お土産の販売・開発などを担当。企画・制作したオリジナルのお土産を「宮古島の思い出として、一人でも多くの方に手に取ってほしい」と話します。
目次
島の人と繋がり、新しい発見をしていく
宮古島や伊良部島では農家、カフェ経営者、水産加工会社、アーティストなどさまざまな方が、活躍されています。田伏さんは彼らと出会い、お話を聞くなかで、「こんなに魅力のある商品ならば、空港でお土産として売れないか」と考え、空港で販売し、さらに彼らと一緒にオリジナル商品の開発と販売を始めます。そこには「島で個人や家族で頑張っている方の応援ができたらいいな」という想いがありました。
心のこもった島のお土産シリーズ
宮古島の公設市場にあるカフェみなみとのコラボ商品である「ちんすこう」は、「通常のちんすこうよりパサつきを抑えて、食べやすく、今まで食べてきたちんすこうのなかで一番おいしい」と、田伏さんイチオシです。宮古島のお母さんが、紅芋・ドラゴンフルーツ・黒糖など島の食材を使用し、カラフルでさまざまなちんすこうを作っています。
マンゴー農家であるtawatayaとのコラボ商品の「どらいふるーつ」は、通常のドライフルーツより薄めに加工し、パリパリ食感です。宮古島のマンゴーは濃厚すぎるため、厚く加工してしまうとねっとりしすぎて歯につき食べにくいため、食感を変え、噛むたびに濃厚さが戻るよう工夫されており、味覚と食感を楽しめます。
オルタナティブファーム宮古とのコラボ商品である「黒糖くるみちょこ」の試作では、黒糖とカカオの配合バランスが難しく、何回も試食を繰り返しました。黒糖の濃厚さと甘さが口の中で体験でき、田伏さんは「ミルクやカフェオレ、大人にはウイスキーと一緒に食べてほしい」と話します。
こちらの3種類の商品は「島のおくりもの」シリーズとして人気があります。
伊良部島にある水産加工会社浜口水産とのコラボ商品の「カツオとマグロの佃煮」は、しょうがを加えることでシャキシャキ食感を出した甘辛の佃煮です。また、ほろほろのなまり節(※)と味噌を合わせた油みそで、甘辛でご飯にあう「なまり節の油味噌」も人気です。
(※なまり節:鰹節になる前の柔らかい状態の燻製されたカツオで、しっとりした伊良部島の昔からのソウルフード)
A5ランクの宮古牛肉とたけのこを煮込んだ「宮古牛焼き肉」は、宮古島で焼肉火神(カガミ)を運営する株式会社新家とのコラボ商品で、ご飯の上にのせると、温かさで脂が溶け、やわらかくなり、おいしく食べられます。
こちらの3種類の商品は「島のびんづめ」シリーズとして人気があります。
一部商品をご紹介しましたが、ほかにはシロバナセンダングサを主原蜜とし、国産かつ非加熱の希少な蜂蜜の「島のみつ」をはじめ、宮古島在住のアーティストと一緒にデザイン・作成したTシャツ・トレーナーなど、空港に行けば買えるオリジナル商品を開発・販売しています。
宮古島の素晴らしい風景を心の糧に生きていく
宮古島に移住すると宣言し、仕事をやめて千葉県から移住してきた田伏さんは、「島は自然が豊かで魅力的、海も星空もすべて素敵です。サトウキビ畑も素敵で大好きで、宮古島に移住してよかった」と話します。そして「島の人が一生懸命作ったものを食べたり、グッズを見て宮古島を思い出し、幸せな気持ちになってもらい、また行きたいなと思ってほしい」と語ります。
島の人たちが心を込めて作ったお土産の一つひとつの背景を知ると、思い入れも深くなりませんか。下地島空港に立ち寄った際は、ぜひ彼らの優しい気持ちが詰まったお土産を購入して、宮古島の旅の思い出を心に刻んでみてはいかがでしょうか?
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