驚きのローカルフード!? “そこら辺の草”スベリヒユを食べてみたら【米沢市・会津坂下町・湯川村】

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 道端でよく目にする雑草「スベリヒユ」。家庭菜園では嫌われものですが、実は驚くべき栄養を秘めた“雑草界のスーパーフード”です。アスファルトのスキマからでもぐんぐん伸びるその姿に「たくましい雑草…」と思っていた私。しかし、道の駅 あいづ 湯川・会津坂下(福島県湯川村)で束になったスベリヒユが100円で売られているのを見つけたとき、思わず手が伸びました。雑草が食材として並んでいる…。その光景自体がすでに驚きの発見でした。

▲この量で1パック100円は財布にうれしい(2025年8月18日、福島県湯川村、筆者撮影)

 スベリヒユは、ぷっくりとした葉を持つ多肉質の一年草。強い日差しや乾燥にも負けず、夏に最盛期を迎えます。花言葉は「いつも元気」。まさに生命力の象徴です。

 さらに感動的なのはその栄養価。体に欠かせないオメガ3脂肪酸を豊富に含む、数少ない植物のひとつで、ビタミンやミネラル、抗酸化物質もぎっしりなんだとか。健康を気にする人なら思わず「雑草を抜いて捨てるなんてもったいない!」と思ってしまうはずです。

庶民の食材「ひょう」として

山形県米沢市では「ひょう」と呼ばれ、庶民の食材として親しまれてきました。江戸時代中期には、米沢藩9代藩主だった上杉鷹山が倹約のために食用を奨励し、今も夏のおひたしや冬の保存食に活躍しています。地元の人々にとってはなじみのある家庭の味。雑草が長い歴史を持つローカルフードになっていることに、食文化の奥深さを感じずにはいられません。

▲ウォーキングイベントでひょうのおひたしが振る舞われた(2017年6月25日、山形県米沢市、筆者撮影)

いざ、実食!

▲よく分からないのでとりあえず洗ってみる(2025年8月18日、自宅にて、筆者撮影)

さて私もさっそく、シンプルにおひたしで挑戦。

▲茹でると緑の茎が赤くなる(2025年8月18日、自宅にて、筆者撮影)

さっと茹でて冷水にさらし、一口!

▲雑草特有の苦みを覚悟していたのに、口に広がったのは優しいぬめり(2025年8月18日、自宅にて、筆者撮影)

モロヘイヤやオクラのようなトロリとした舌ざわりが心地よく、辛子醤油を少し添えると爽やかな夏の味わいに。クセがなく、ほうれん草よりも穏やかな風味で、思わず「これ、本当にあの草?」と目を疑うほど。

雑草に見えて、未来の食材

栄養価の高さに加え、環境に強く、調理も簡単。スベリヒユは「雑草」の枠を超え、未来の食材としての可能性すら秘めていそうです。道端で見過ごしていた草が、実は健康を支えるスーパーフードとは。庭先や道端で見つけたら、ぜひ一度試してみてください。もしかしたら、あなたの「雑草観」が一変するかもしれません。

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