〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
目次
十勝の牛はよく食べる
食料自給率およそ1,220%。北海道の14総合振興局・振興局の中で最大の面積を誇り、日本最大の食糧基地として国内約400万人の食を支えている十勝。佐々木畜産株式会社の牧場がある帯広市は、そんな広大で肥沃な十勝地方の中心部です。
代表取締役社長の佐々木章哲(ささき あきのり)さん曰く、十勝は牛を育てるのに最高の場所なんだとか。
「寒さには強い一方、暑さにはめっぽう弱いのが牛という生き物。夏は食欲が落ちてしまうんです。しかし見渡す限りの畑、清潔な水と空気、夏でも涼しい風が吹く十勝の気候なら、快適なのでよく食べる。十勝の牛はよく食べるから健やかに育ち、美味しい牛肉になるんです」
佐々木畜産の生産グループがこだわっているのは一頭一頭との対話。食欲やストレスをこまめに管理しています。「愛情が最も大切な栄養」と考えられているこの牧場は、牛たちの天国です。
いいとこ取りのオリジナルブランド牛“十勝四季彩牛”
「十勝四季彩牛は、飼養ノウハウを30年以上追求した品種。赤身とサシ(霜降り)のバランスが絶妙で、脂身が苦手な方にも美味しく召し上がっていただけるお肉です」
佐々木さんが自信を持ってお勧めする十勝四季彩牛は、「平成16年度全国肉枝牛共励会」で最優秀賞を受賞したオリジナルブランド牛です。
グループ牧場で育てたこの牛は、両方の親牛の良いところを受け継いだ交雑種。世界で最も味が良いと言われる黒毛和種のオス、早く大きくなるホルスタイン種のメスを親にもちます。和牛の柔らかさや風味を持ちながら、安定した良好な発育によりお手頃価格!まさにいいとこ取りの牛肉なのです。
国産牛をもっと多くの人へ
佐々木畜産は、佐々木さんの祖父ら3兄弟が昭和23年に家畜商として創業しました。当時の北海道には牛を食べる文化がまだ浸透しておらず、馬を主に扱っていました。しかし昭和40~50年頃になると牛肉のニーズが高まり、50年~60年には牛肉を肥育・販売することで急成長を遂げた会社です。
近年になって「6次産業化」が推奨される世の中になりましたが、佐々木畜産は創業当初から経営の多角化を図ってきました。自社の牧場で育てた牛を、自分たちで加工して販売する。飼料販売も肥料販売も輸送も全て自分たちで動かす。そうした一貫して取り組む姿勢こそが、今も昔も佐々木畜産の強みです。
佐々木さんは、創業者3人の孫の代となりました。「日本人に美味しい国産牛をもっと届けたい」と願いながら、十勝の飼養技術を日本全国に示し続けています。
どんな料理にも使って頂ける佐々木畜産の十勝四季彩牛切落し。ぜひ大切な人と一緒にお召し上がりください。