毎年2日間しか参拝できない神社。安産祈願の聖地・津嶋神社に参拝【香川県三豊市】

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香川県三豊(みとよ)市にある津嶋神社は、子どもの守護神として古くから信仰されてきました。

海上の小島に建つ神社へは普段は渡れませんが、毎年8月4日と5日の夏季大祭の二日間だけ、全長約250メートルの津島橋が開放され、多くの参拝客でにぎわいます。

今回は混雑を避けて、夜に参拝し、昼間とは異なる姿を見に行きました。

江戸時代に創建された本殿

本殿は1706年に建てられたと言われており、古くから子どもの成長と健康を願う参拝が行われてきました。そして本殿へとつながる津島橋は、今からおよそ100年前の1933年に完成しました。通称「しあわせ橋」とされ、子どもやカップルに幸せが訪れると言われています。橋の長さは約250メートルで、普段は立ち入ることができません。橋が開放されるのは夏季大祭の二日間だけであり、年間を通じて参拝できる機会は限られています。

カメラマンも注目の撮りがいある祭り

周辺では、津嶋神社を折り返し地点とする「三豊市うらしまマラソン」が開催されるほか、夏季大祭の初日の4日には花火大会も行われます。花火大会当日は、神社へ渡ることはできませんが、陸から望む穏やかな瀬戸内海や、海面に映る花火や月がとても美しく、毎年多くの方が訪れます。また、津嶋神社の近くにある大通りを挟んだ反対側は山道になっており、その斜面の高台にあるいくつかの場所は、フォトスポットとして知られています。望遠レンズを持ったカメラマンが集まり、撮影された写真は毎年SNSで話題になります。

そんな津嶋神社へのアクセスですが、最寄りのJR津島ノ宮駅も大祭の二日間だけしか開設されないため、普段は、徒歩やタクシーでのアクセスが一般的になります。そのため、JR津島ノ宮駅は日本で最も営業日数が短い駅として知られています。

大人気の夏季大祭は人通りが落ち着いた夜がおすすめ

私が訪れたのは8月5日の21時頃。神社から徒歩3分ほどの臨時駐車場に車を止め、神社へ向かいました。昼間の混雑とは異なり、人通りも落ち着いており、夜風も吹いていたため、心地よく渡ることができました。

日中は、日差しを浴びながら橋の上に並ぶことになるため、子供への祈願をする子連れ、妊婦さんには少々危険だと感じます。その点、夜は涼しく、混雑も比較的避けることができるため、おすすめです。

境内に入ったところ、運よく最後の1枚の木札が残っていたため、購入し、出産を控えた子の健康を祈願しました。

夜も賑やかな大祭。屋台と共に最後まで盛り上がる

境内周辺には屋台が並び、22時まで営業しています。早い時間帯に閉まる店もある一方で、終盤まで賑わいを見せる店もありました。夜風の中で心地よく屋台を巡ることができるのも夜間参拝の特徴です。参拝を終えた後、神社裏手からは高松や丸亀方面を望むことができました。瀬戸内海の先に望む岡山の夜景も素晴らしく、とても充実した参拝となりました。

「年に一度だけ」が生む体験価値

子どもの成長を願う信仰の場であり、年に一度だけ橋が開かれるという特別な存在である津嶋神社。

神社としての役割だけでなく、花火大会やマラソンイベントなど、神社を中心に生まれる話題は、地域の魅力となり、多くの人を呼び込む要素となっています。

今後も津嶋神社が、その希少性や話題性をもとに、人々に再訪の理由を与え、地域の持続的な賑わいに寄与し続けることを期待します。

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