「木のぬくもり」は生きる力。木に親しみ、学び、見守るアテンダントになりませんか?【秋田県由利本荘市】

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▲はしごを登って秘密基地へ!

秋田県由利本荘市ののどかな田園を走る由利高原鉄道鳥海山ろく線の鮎川駅からほど近くにある、旧鮎川小学校。国登録有形文化財に指定された昔ながらの校舎をまるごと活用し、2018年に開館した「鳥海山 木のおもちゃ館」があります。

▲美しく整備された校庭

木のおもちゃ館では、来館者や子どもたちに、木に親しみ、学び、見守るアテンダントを募集しています。

木のおもちゃ館は大人もつい遊んでしまう場所

木のおもちゃ館はまさに木のワンダーランドです。木の廊下はピカピカに磨かれ、各教室にはたくさんの展示や遊べる場所があります。

▲ピカピカに磨き上げられた廊下。装飾がとてもやさしい雰囲気

旧体育館では、森の木の穴に隠れているひっつき虫を探してつかまえたり(小さい球状の木をつなげた虫のおもちゃを磁石でくっつけてつかまえる遊び)、滑り台を滑ってドングリのボールプールにダイブしたり。

▲ひっつき虫ここにいるよ!

▲ドングリのボールプールとすべり台。右手にはひっつき虫をつかまえている子どもがいる

木のはしごに登って吊り橋を渡ったり、コマ、おままごと、積み木で遊んだりと、いくら時間があっても足りません。

▲しりとり遊び

一日に数回、鳥海山ろく線の電車が通る時にはみんなで外に出て旗や手を振って電車を見送ります。

▲電車の乗客も手を振ってこたえてくれる

大人でもつい遊んでしまう、趣ある木の校舎と木のおもちゃのぬくもりを存分に楽しめる場所です。

「木は癒し」ふれているだけで元気が出る

由利本荘市内に住む柴田佳成子(しばた・かなこ)さんは、木のおもちゃ館開館当初からアテンダントとして活動しています。

「長く教員をしていたのですが、退職と同時に木のおもちゃ館が開館したんです。木は癒しの力があって触れているだけで元気が出るし、リフレッシュできます。子どもたちとふれあいながら一緒に楽しめるのが自分の元気の源にもなっています」

▲柴田さんがコマの回し方について説明する

コマの回し方がわからず迷う子どもにそれとなく声をかけ一緒に遊ぶうち、その子はどんどん上手にコマを回せるようになりました。「木の良さを教える、というよりは、一緒に触れ合って楽しむという感じかな。『教える』んじゃないんですよね」と柴田さん。

▲子どもたちに木のおもちゃを説明する柴田さん

週に一度はアテンダント活動をしているという柴田さんは「木の材料に囲まれた部屋で眠れば、良い睡眠が得られるみたいですよ」と木が睡眠にもよい効果があり、生きる力につながるということを話してくれました。

▲小さい子どもも安心して遊べるやわらかくぬくもりのある展示室の一室
▲カフェがとてもおしゃれで居心地がいい
▲カフェ店内
▲小学校だった当時の予定表がそのまま残されている
▲売店ではおもちゃだけではなく、木にまつわる商品がたくさん販売されている

木を通して人とふれあうことをライフワークにしてみませんか?

「現在アテンダントとして登録されているのは、もともと木にまつわる仕事をされていた方だったり、ここの小学校を卒業された方だったり、関わり方は人それぞれなのですが、『生きがいがここにある』といって、県内だけでなく県外の方もいらっしゃるんです」と、木のおもちゃ館副館長の植村道代(うえむら・みちよ)さん。

「アテンダントとして来ていた方が、そのままスタッフとして就職した例もあるんですよ。一緒に活動してくださる方をお待ちしています!」館長の佐藤剛(さとう・ごう)さんは笑顔でそう話します。

▲館長の佐藤さん

木のぬくもりは生きる力。ライフワークとして木を通して人とふれあうことをはじめてみませんか?

(写真は全て筆者撮影2024年7月19日)

おもちゃアテンダント養成講座開催日

2024年9月8日(日)10:00〜17:00

申込締切2024年8月18日

詳細:https://chokaisan-wtm.jp/wp-content/uploads/2024/07/A4-attendant-2024-1.pdf

申し込みフォーム↑↑↑

受講定員20名

・受講定員20名
・木のおもちゃや遊具を通じて、こどもたちや由利本荘市民と交流したい
・木のおもちゃの製作や木工品の開発に興味がある
・こどもたちをはじめとした多くの人に、木工工作に親しんでもらいたい
・とにかく人と接することが大好き
・国登録有形文化財の建物や由利本荘市の魅力ある自然に興味がある
・自然の中での遊びや学びに興味がある

「あきたの物語(https://kankei.a-iju.jp/)」は、物語をとおして「関係人口」の拡大を図ることで、県外在住者の企画力や実行力を効果的に生かした地域づくりを進め、地域の課題解決や活性化を促進する事業として秋田県が2023年度から始めました。秋田県や秋田にまつわる「ローカリティ!」のレポーターや地域の関係者が、秋田県各地の人々の活動を取材し「あきたの物語」を執筆して秋田県を盛り上げています。

天野崇子

天野崇子

秋田県大仙市

編集部編集記者

第1期ハツレポーター/1968年秋田県生まれ。東京の人と東京で結婚したけれど、秋田が恋しくて夫に泣いて頼んで一緒に秋田に戻って祖父祖母の暮らす家に入って30余年。

ローカリティ!編集部のメンバーとして、みなさんの心のなかのきらりと光る原石をみつけて掘り出し、文章にしていくお手伝いをしています。

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