静岡県富士市吉原(よしわら)の住宅街の一角に、スパイスカレー専門店の和田川リバーサイドカレーはな遊(はなゆう)はあります。「これはまるで、京都の川床(かわゆか)みたいだ」と筆者が感じたのはテラス席。和田川を眺めながら食事をすることができます。京都の川床は、鴨川沿い等に夏季期間限定で設けられる店外スペースのことですが、はな遊では和田川を眺めながら通年楽しむことが可能です。筆者は確実にテラス席を確保するために開店30分前から並びました。川の涼しい風を感じながら、スパイスカレーと風景を堪能してきました。
目次
メニューは週替わりで3種類まであいがけが可能
この日のスパイスカレーの種類は4種類。複数のカレーを味わってみたい人には嬉しい、一皿に複数のカレーをかけることができる2種かけ、3種かけも選べます。副菜も豊富で、全メニューグルテンフリーなど健康へ配慮した内容になっています。
カワセミも飛んでいる!和田川で暮らす野鳥を間近で観察
お店の目の前には吉原公園があり、自然がいっぱいです。カレーを待ちながら和田川を眺めていると、青いきれいな小鳥がちょうど川の真上を飛んで、小枝に留まりました。「あの青い鳥はなんだろう」ということで、お店の方が用意した「和田川周辺に生息する水鳥」の一覧表をチェック。「ここに載っている、カワセミだ!」とすぐに分かりました。
はな遊の周辺は住宅街や吉原商店街、少し先のエリアには製紙工場なども多く点在しているので、清流に多く生息するカワセミを街中で目撃できたことに驚きました。他にもマガモなどが悠々と泳いでいたり、蝶が飛んでいたりとさまざまな種類の生き物を観察できます。
ボリューム満点のスパイスカレー。副菜もたっぷりで身体に優しい
ごはんの上にはパクチーグリーンキーマ、右側は大葉ジェノベーゼポークカレー、左側はジャークチキンカレーの3種あいがけ盛り合わせがやってきました。
副菜は手前にうずらのスパイス煮卵、かぼちゃのマサラ炒め。奥ににんじんシナモンラペとサニーレタス、大根のスパイスピクルスが勢揃い。一番後ろの極薄せんべいは豆粉で作られたパパドという、インド料理には欠かせないものだそうです。カレーをつけていただきました。副菜をカレーにつけて食べてもよし、単品で食べてもよし、色々な味のバリエーションがあり、お子様や、辛いものが苦手な方でも食べられるようにという配慮から、全メニューが甘口です。卓上にあるチリペッパーで辛さを調整できます。
五感で感じて元気になれるリバーサイドカフェ
カレーをおいしく食べながら、魚をハンティングする鳥やさえずる小鳥の声を聴き、あちこちで生命の躍動を感じ飽きることがありません。目の前の緑も、普段パソコン仕事が多い筆者の目をねぎらってくれているかのようでした。和田川のせせらぎ生演奏は大変心地よく、川の真上で聴くこの感覚は、パソコンから流れる自然音BGMとは全然違いました。自然に没入しながら食べるスパイスカレーによって、自分自身の生命力が高まったような、気力が回復したような感覚になりました。季節ごとに景色が楽しめるので、定期的に通いたくなる、そんな場所でした。
情報:
和田川リバーサイドカレーはな遊
住所:静岡県富士市吉原4丁目21−10
定休日 水曜日、木曜日、日曜日(月によって変更あり)
営業時間 11:30〜14:00
・吉原中央駅より徒歩6分
・JR富士駅から車で16分
・東名高速道路 富士ICより車で7分
Instagram:https://www.instagram.com/wadagawa_river_hanayuu/