キモかわ?かわいすぎ!?哺乳類の素顔に迫る「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」開催【福島県三春町】

1 min 30 views

国立科学博物館が所蔵する貴重な哺乳類標本を展示する巡回企画展「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」が、福島県三春町の県環境創造センター「コミュタン福島」で開催された。本企画は、2010年に国立科学博物館で展示された人気シリーズ「大哺乳類展」の一環として、全国の科学系博物館で実施された巡回展の第1弾だ。

 今回は、世界屈指の動物標本コレクションとして知られる「ヨシモトコレクション」を中心に、厳選された哺乳類の剥製(はくせい)や骨格標本が展示された。テーマは「観察の眼、発見の芽」で、大型哺乳類などの貴重な標本が並び、それぞれの動物の特徴を来場者自身の目で発見してもらう工夫が施されていた。あえて種類名を展示しないなど、展示物の説明は最小限に抑えられ、近くの引き出しを開けると関連資料が現れる仕掛けもあった。

 一例として、角に特徴のあるアルガリ、アフリカスイギュウ、アクシスジカなどの標本も展示。イッカクの特徴のある長い歯や、丸まったアルマジロの標本を間近で観察できるコーナーもあり、子どもから大人まで楽しみながら哺乳類の進化について学ぶことができた。

本展は、動物標本を通じて観察力を養い、動物同士の意外な共通点や人間社会とのつながりを発見する機会を提供するものであった。科学と自然への理解を深める貴重な展示として、毎日途切れることなく多くの来場者が訪れた。

昆愛

昆愛

埼玉県川越市出身。前住地は山形県鶴岡市。会社員のかたわら、地域資源の掘り起こしとその魅力発信活動に取り組む。2023年、「誰もいなくなった町。でも、ここはふるさと~原子力発電所と共存するコミュニティで“記憶”と“記録”について考える【福島県双葉郡富岡町】」で本サイトのベスト・ジャーナリズム賞を2年連続受賞、また2024年、天文活動の報告・交流等を目的としたシンポジウムでの発表「天文文化史で地元の魅力発信?九曜紋が導く新たな誘客構想とは【福島県南相馬市】」で渡部潤一奨励賞を2年連続受賞。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です