「暑い」。この言葉を2023年夏、何度言っただろうか。全国各地で記録的な猛暑日が連続で続く日々。そんな毎日を過ごす中、筆者は思いついた、「川で仕事したら涼しくなるんじゃない?」。早速筆者は、栃木県栃木市の出流(いずる)川が流れる出流ふれあいの森でワーケーションをすることにした。
聞こえてくるのは川のせせらぎ、鳥のさえずり。
栃木市出流町にある出流ふれあいの森はキャンプやバーベキューなどが楽しめる自然に囲まれた公園である。公園内には出流川が流れており、公園入口付近の石段から川に下りることができる。川の水は透明感があり、みるからに綺麗な水であることがわかる。筆者は石段を下りてすぐの浅瀬でワーケーションをすることにした。
いざ入水。川に足を入れた瞬間につめたさを感じる。「気持ちいい!」と思わず声に出してしまうほど、冷たさが心地いい。
持参したのは折り畳みのテーブル、折り畳みのイス、パソコン。テーブルとイスを組み立て、川の中に設置をしてみる。川底の石が邪魔をして、多少グラつくが少しずらしてみると安定する。さっそくパソコンを置いて、作業をしてみる。
この日の栃木市の最高気温は34℃ととても暑い日であったが、足からくる冷たさでその暑さも忘れてしまう。聞こえてくるのは、川のせせらぎと鳥のさえずり、なんと心地いいのだろうか。1時間ほどの事務作業を行ったが、普段よりも作業がはかどった感覚さえあった。
暑い日の川でのデスクワーク、ぜひおすすめしたい。
「デスクワーク×○○!」ワーケーションの可能性は無限大
そもそもワーケーションとは「Work(仕事)×Vacation(余暇)」を組み合わせた造語であり、一般的に旅行先等で仕事をする過ごし方がワーケーションとしての定義らしい。コロナ禍の影響でリモートワークが急速に普及し、場所を選ばず仕事をすることができることからワーケーションも広がっていった。
実際に川でデスクワークをしてみて感じたのは「意外と快適!」ということ。アウトドアシーンとデスクワークの相性も良さを感じた。正直、面白半分で川でデスクワークをしてみたが、自然の中で仕事をすることはとても気持ちよく、周りも静かであることから集中することができる。
今回の「川×デスクワーク」は今後のワーケーションの可能性を感じる体験であった。今後もさまざまなシーンとデスクワークを組み合わせて実験をしていくことにしよう。