筆者が8月初旬に書いた記事で紹介した、兵庫県丹波篠山市に残る国の史跡、篠山城跡の南堀の固有品種であるハスが最盛期を迎えています。
https://thelocality.net/hasuyomigaeru/(お堀のハスが復活!多くの協力者の力によってよみがえったハスが満開の季節を迎えています【兵庫県丹波篠山市】)
ハスの名所として昔から知られていた南堀でしたが、今世紀を迎えた頃から花が見られなくなりました。
市や近隣の大学の専門家などによる調査で、北米大陸から移入されたミシシッピアカミミガメ、いわゆる祭の縁日などで売られてきた通称・ミドリガメによる食害が原因とわかり、10年以上にわたる駆除が実り、全盛期に近い花の姿が復活しました。
今回は見事に咲き誇ったハスを見に再び訪れました。
市の専門家によると、この篠山城跡のハスは、いわゆる園芸品種と比べると花弁が少ないとのことで、したがってより大ぶりの花を咲かせるのだそうです。
子亀の時にはかわいいカメですが、やはりその国に本来は生息していなかった種を移入するというのは、とりわけ島国であり、より繊細な生態系を持つ日本では注意が必要なことです。
堀に広がるハスの花はやはり見ごたえがあり、カメラを手にした人たちが大勢見られました。