花には時として時期はずれに開花する、いわゆる「狂い咲き」という現象が見られますが、兵庫県の丹波地方では今年ほどそれが目立った年はありませんでした。
ここ数年、連続して猛暑となり、屋外での活動やスポーツは、連日のアラートにより中止になる日が続出しました。
兵庫県丹波篠山市は本来、昼夜の寒暖差が大きな地域でして、10年ほど前でしたら、真夏でも夜間は網戸にしておけばエアコンの必要性はあまり感じませんでした。しかし、今年は特に暑く、エアコンに頼ってばかりでした。
異常気象なのか地球温暖化なのか、専門家の間でも意見が分かれる猛暑でしたが、それに加えて今年は太陽活動そのものが活発で、強力な太陽フレアにより北極圏よりはるかに低緯度の地域でも極光(オーロラ)が見られる、やはり特異な年でした。
日本でも北海道はもとより、関西地区でも地味なオーロラが見られたくらいですから。
そんなわけで、植物界にもかなりの異変が見られました。
多くの植物が、季節外れの開花、狂い咲きをしているという話を近所の人たちから聞き、それぞれ急きょ取材というより撮影に回りました。
たしかに、スミレ、ハナモモ、ウメ、果てはソメイヨシノまでが花をつけていて驚きました。
これまでの人生で目にしたためしがない現象でした。
昨今の気候変動、このままいくと本当にどうなってしまうのか、つくづく心配になります。
写真は筆者撮影2024年11月