万博の熱気を待たずに、“未来”を先取りできる大阪科学技術館(てくてくテクノ館)【大阪府大阪市】

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本町のオフィス街を歩くと、ひときわ親しみやすいキャラクター「テクノくん」が迎えてくれる建物がある。そこが 大阪科学技術館(てくてくテクノ館)。入館は無料。扉を開けた瞬間から、子どもも大人も未来の入り口にワープする。

🌐 未来予言ウォール(OPTAGEブース)

大きなスクリーンに「未来へつなげ!! ひとふでネットワーク」と映し出される。

ゲームや買い物、医療、環境…タッチするだけで「通信がどう進化するのか」がアニメのようにわかる。未来の暮らしを先に“体験”できる展示で、ただの解説じゃなく ワクワクが心に残る学び だった。

🗺️ フロアに広がる30社以上の展示

入口で手にした館内マップには、関西電力、オプテージ、大林組、カネテツデリカフーズ、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、海洋研究開発機構など、そうそうたる名前が並ぶ。

未来都市の模型から、食品サイエンス、宇宙開発、再生可能エネルギーまで、ジャンルを飛び越えて展示があるのが面白い。

「見えないものを見る」非破壊検査の展示や、「LEDのひみつ」を探る体験など、大人でもつい熱中してしまった。

🧪 夏休みイベントの熱気

ちょうど開催されていた「サマーなび」。

レモンで電池を作る実験、モーターカー工作、キッチンサイエンスでチョコレート菓子づくり…子どもたちが夢中で挑戦していた。科学が“勉強”ではなく“遊び”として身体にしみ込む瞬間。

その光景に、「未来の研究者はここから生まれるのかもしれない」と胸が熱くなる。

💪 テクノくんの健康くらぶ

ユニークだったのが「ぐるっと回って体力測定ラリー」。

身長・体重、握力、立ち幅跳び、バランス測定などを回遊型で体験できる。最後に診断結果が出て、自分の体力が数値化される仕組みは、大人でも童心に帰って楽しめた。

  • 万博のように並ぶことなく、自分のペースで未来を体験できる。
  • 展示の多くが企業や研究機関による“本物の技術”だから、夢物語ではなく「生活にやってくる未来」として感じられる。
  • 科学は“難しい”より“楽しい”が先にくる。大人も子どもも一緒にワクワクできる場所だった。

大阪科学技術館は、まるで「未来社会の見本市」。
本町の街角で、混雑や長蛇の列を気にせず、すぐそこまで来ているテクノロジーと出会える。
万博で長蛇の列を待たずに、まずはここで未来を体感してみるのも最高の選択だと思う。

佐藤琢朗

佐藤琢朗

1974年(昭和49年)3月2日、熊本県阿蘇市生まれ。現在、熊本市在住。菊陽町立菊陽西小学校の理科専科。理科専科として「理科は感動だ!〜世界は不思議であふれてる〜」を実現する感動サイエンスteacherとして奮闘中。日本理科教育学会員、ソニー科学教育研究会(SSTA)会員。社会貢献として、熊本市少年少女発明クラブで講師を務め、理科好きな子を育てる活動を行なっている。たくちゃんせんせーとして、YouTuber、TikToker(@taku_oo7)の一面も持っている。

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