
読者の皆様は「オロチョン」という言葉をご存知だろうか?オロチョンとは元々ツングース系民族の一つで、アイヌ語で「火祭り」を意味する言葉である。それにちなんで味噌ラーメンを唐辛子などで辛く味付けしたものを「オロチョンラーメン」と呼ぶようになった。秋田県由利本荘市にもおいしいオロチョンが有名なお店がある。その名も「ラーメン勝負」であり、筆者も何度か足を運んでいる。今回はそんなオロチョンとラーメン勝負の魅力に迫る!
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1988年の創業以来使われている秘伝の自家製味噌タレ


ラーメン勝負は昭和末期の1988年に創業した。店オリジナルのタレには地元の味噌や醤油とお酒、酒粕を使用しており、他店にはない独自のおいしさを引き出している。ラーメンの具にはやわらかバラ肉が使用され、バラ肉特有の濃厚なうまみとジューシーさがアクセントになっている。
ラーメン勝負の代名詞ともいえるオロチョンを食べてみた

筆者自身も初めてオロチョンを食べてみたが、唐辛子がふんだんに使用されていたため、食べた瞬間に体が一気に熱くなった。ただし味噌ベースということもあり、「ひたすら辛いだけ」のラーメンにはなっておらず、絶妙なバランスでバラ肉と白菜が具に使用されているおかげでぬくもりを感じる「家庭の味」となっている。
筆者は普段辛い食べ物を滅多に食べないが、オロチョンは程よい旨さと辛さがマッチしており、箸が止まらずスープの最後の一滴まですすってしまった。

なお新たにオロチョンのバリエーションも新登場しており、ショウガの入った塩味とスパイシーなカレー味も注文できる。
他のメニューも魅力的

ラーメン勝負にはオロチョン以外にも魅力的なメニューが豊富である。例えば焼肉ラーメンである。これは以前筆者がここを訪れた際に餃子とセットで食べたもので、焼肉といえば脂っこいイメージがあるが大量のバラ肉にあんかけ風スープのおかげでギトギトした感じはなく、さっぱりした味わいだった。

餃子も焼きたてで皮はやわらかく肉厚な中身が格別だった。またラーメンや餃子だけでなく、冷やし中華やチャーハン、定食も充実しておりスタミナ豚丼やカツ丼、豚バラあんかけ飯といったメニューもある。

麺の太さと辛さも選べて辛いものが苦手な人もおいしく食べられる
ここまで読むと「辛いものが苦手な人は食べられないのでは?」と思う読者がいるだろう。しかし安心してほしい。ラーメン勝負は10段階に分けて辛さの度数を調整することができるのである。今回筆者が頼んだオロチョンは辛さのレベルでは中間の「5」に相当するものであり、それほど辛いとは感じなかった。辛いものが好きな人がいれば度数を上げることも可能で、逆に苦手な人は下げて注文することができるのである。なお10倍以上の場合は10倍ごとに100円増しで、要相談が必要である。

昭和の香りが残る懐かしい店内


店内はテーブル席とカウンター席があり、棚には招き猫やかわいクマのぬいぐるみが飾られており、全国チェーンのお店にはない昔ながらの雰囲気が良く,、何度でも訪れたくなるお店である。ドライブや旅の途中にぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか?
情報
ラーメン勝負
住所 :秋田県由利本荘市川口堂ノ腰111-1
TEL:0184-23-2287
営業時間 11:00〜15:00、17:00〜21:00
定休日は毎週水曜日、第3水曜日と木曜日
※キャッシュレス決済にも対応。楽天ペイやPayPay、auPayでも支払い可能