
「明確な目標があれば、目標がはっきりすれば、人間は動き出すと私は思うんです」
そう語るのは、ヒューマンホールディングス株式会社の代表取締役社長・佐藤朋也(さとう・ともなり)さんです。同社は、1985年に教育事業からスタート。現在、教育を中心に、人材、介護、保育、IT、美容、スポーツと幅広い分野で事業を展開しています。
「SELFing」を会社の指針として掲げ、お客様はもちろん、社員も成長を遂げていると佐藤さんは言います。現在の同社の到達点や今後の展望について、伺いました。
目次
国会議員の秘書、証券などを経験。その後父の会社へ

学生時代は国会議員の秘書を務め、卒業後は証券会社に入社した佐藤さん。その後、会計事務所を経て、1991年に父・佐藤耕一さん(現・取締役ファウンダー)が経営していた教育事業を展開する「ザ・ヒューマン株式会社」に入社。
「若い頃は自立したいという気持ちが強く、厳しい環境を求めて自分の道を選択してきました。父の会社で働くことに葛藤もありましたが、これも自己成長の機会だと思い入社を決めました」と佐藤さんは振り返ります。
入社後は経理・財務部門を主に担当し、会社を支えました。そして、株式上場のタイミングで社長に就任することに。「腹をくくった出来事でした。困惑した気持ちもありましたが、きっと自分が成長する機会になるはずだと思ったんです。そこで、社長就任を引き受けました」
父の掲げた経営理念「為世為人」。事業の中心は常に「人」
現在、経営理念となっている「為世為人(いせいいじん)」とは、「世のため人のため」のこと。本来、事業とはなじみにくい教育をビジネスとして展開するにはどうすればいいか──。その悩みの中で父・耕一さんが羅針盤としてきた言葉です。
「教育を授けるだけではなく、社会に出てからも役に立つ企業。父はそんな会社を目指していました。私はこの考え方をビジネスを行う上で不可欠な価値観だと位置づけています」
介護事業も保育事業も、高齢者や子どもたち、お母さんたち、ひいては“社会の役に立ちたい”という願いから始まりました。社名に「ヒューマン」とあるように、人を大切にし、人の役に立つ会社でありたいと創業当時からの経営理念を大切にしています。
SELFingを軸に「なりたい自分へ」をサポートする存在でありたい
保育や介護、ITなど、現在の日本社会においてニーズの高い事業を展開している同社。そんな幅広い事業を行う上で「SELFing」をバリュープロミスとして社内外に提供しています。
「SELFingとは、なりたい自分を発見し、そのプロセスを設計し、なりたい自分になっていくことです。何か明確な目標ができると人間は動きはじめます。われわれはそのサポートをする存在です」。同社はこの価値を軸に顧客の目指す未来に対して、伴走し続けます。
SELFingの価値は顧客への提供はもちろんのこと、社内へも提供し社員の成長をサポートしています。使用するのは2種類の「SELFingシート」。人生を通しての目標設定のシートと、もう少し短期的な視点に立ち3年後の自分を設計するシート、これを社員一人ひとりが記入しています。シートをもとに上司との面談も年数回行われ、上司が部下に伴走しながら成長を支援します。
さらに、社員のSELFingの実践やサポートスキルをつける、独自の「SELFing検定」も実施。社員が自身の適性を把握したり伸ばしたり、新たなスキルを身につけたりするのを推進しながら、同社は、その人の力が最大限に生かせるポジションをマッチングしているのです。
「SELFingは、自分らしく成長し生きていくことを応援しつつ、豊かな社会の実現にも貢献できる仕組みです」と佐藤さんは胸を張ります。
四つの視点で社会課題の解決に挑む

現在、日本社会は、高齢化や少子化による労働人口の減少を大きな問題として抱えています。これに対し、佐藤さんは「外国人材の活用」「国内労働力の確保」「生産性の向上」「専門教育/リスキリング」の四つの切り口で貢献したいと考えています。
教育を受けた人材に、学んだことを生かして働いてもらう。みんなで社会を支えられるよう、一人ひとりが最大限のパフォーマンスを発揮できる場所、チャンスを提供する。「いずれも、人にフォーカスした取り組みなんですね。自社のリソースを生かして、社会貢献をしたいと思います」
会社の成長すべき方向をしっかりと見て、お客様や社員とともに成長し、歩んでいく──。まさに、会社そのものがSELFingに取り組んでいるのではないでしょうか。みんなが一丸となってSELFingを積み上げ、成長していく。ヒューマンホールディングスの成長の原点を見た思いがしました。
最も印象に残った言葉:
「何か明確な目標ができると人間は動きはじめます。われわれはそのサポートをする存在です」
聞き手・構成:國府谷純輝 書き手:加藤道子
※写真はすべてヒューマンホールディングス株式会社提供
企業情報
会社名:ヒューマンホールディングス株式会社
取材対象者:代表取締役社長 佐藤 朋也さん
設立年月:1985年
経営理念:【綱領】為世為人 【バリュープロミス】SELFing
事業内容:
教育
児童教育/全日制専門教育/社会人教育/MBA/外国人向け日本語教育/
留学/研修/オンライン英会話
人材
人材派遣/人材紹介/転職サイト運営/業務受託
介護
居宅介護支援/訪問介護/デイサービス/小規模多機能型居宅介護/
看護小規模多機能型居宅介護/グループホーム/介護付有料老人ホーム/
介護教育/特定技能登録支援/ホスピスホーム
保育
認可・認証保育園/学童保育施設の運営/障害児通所支援事業/
企業・病院・大学内の保育所運営/保育所開設コンサル・研修/
保育サービスの品質認証(HQS)/知育玩具の企画・販売
IT
DXツール(AI、RPAなど)導入支援・コンサル/Webサイトの企画・制作/
デジタルコンテンツの企画・開発/マーケティングDX支援
美容
ネイルサロンおよびFC店の運営/ネイル関連商材/美容商材の企画開発販売
スポーツ
Bリーグプロバスケットボールクラブ運営「大阪エヴェッサ」
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