「お客様においしいものを」変わらぬ信念とこだわり。エンドー餅店の絶品づんだ餅【宮城県仙台市】

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お客様に安心、安全でおいしいものを食べていただきたい。創業者の思いが息づく餅と和菓子

餅、和菓子。それは私たち日本人の先人の方々が練り上げてきた、世界に誇るべき食べ物だと筆者は確信しております。年末年始や祭事のとき、おめでたい席、そうでないときでも食べる人々の舌と心を満たしなごませてくれる、そんな魅力が餅や和菓子にはあると思います。

筆者の住む宮城県には、おいしい和菓子屋さんがたくさんあります。そしてお餅が大好きな人がとても多いと感じます。

そんな宮城県仙台市において、創業者の思いを受け継ぎ、いい材料で本物を作ること、安心、安全でおいしいお菓子作りに邁進する、宮城県が誇る名店の取材をさせて頂きました。

それが今回、ご紹介いたします「エンドー餅店」です。

餅を心から愛する。一途で真っ直ぐな創業者が貫いたもの

エンドー餅店の創業者、遠藤忠一(えんどう・ちゅういち)氏は1948年に仙台市片平の地でエンドー餅店を創業しました。戦争で傷ついた人々においしいものを食べてもらいたいという思いからの開業でした。

当時はまだ戦後間もなく物資が満足にないなか苦労の連続だったそうです。そんな状況でも諦めることなく、試行錯誤を繰り返し創意工夫を重ね、餅、大福、だんごなど様々なお菓子を取り扱うようになりました。

遠藤氏は、ほぼ毎日食べるほど本当にお餅が大好きだったそうです。2004年に永眠されるまで病床にあってもお客様に喜ばれる味を模索し新たなレシピを考案するなど、最後まで情熱を失いませんでした。

もうけは二の次に、実直に真面目にただひたすらおいしい餅をつくること。いい材料で本物をつくること。頑固一徹、おいしい和菓子作り一筋。その精神は現在もしっかりと受け継がれています。

生産者の方々と職人さんの思いがひとつになった「づんだ餅」

宮城県を代表する食べ物として全国的に有名なもののひとつに、枝豆をつぶした餡(あん)をからめた「づんだ餅」があります。エンドー餅店のづんだ餅は特においしいと評判で、お店の看板商品のひとつです。

地元の方はもちろん、県外からも買いに訪れるひとが多いほどです。それではエンドー餅店こだわりのづんだ餅をいただきます。

店内のイートインスペースにて、づんだ餅と極みづんだ餅の食べ比べセットをいただきました。宮城県産の最高級もち米「みやこがね」と宮城県産の枝豆のみを使用し、味付けも砂糖と塩(伊達の旨塩)のみ。保存料、添加物は不使用です。

生産者の方々が高度な技術と深い愛情を持って作られた材料を熟練の職人さんが丹精込めて作ったづんだ餅です。

づんだと極みづんだの違いは使用している枝豆の種類です。づんだには、ゆあがり娘という品種を用いています。(豆の品種は時期によって変わることがあるそうです。)豆の濃厚な味とコクに後を引く甘さが特長とのこと。

あんは枝豆本来の雑味のない澄んだコクと甘味。清涼感をもつ濃厚なうまみは枝豆ならではです。餅はふっくらとして、かむほどにもち米がもつコクと自然な甘みが広がります。

手間を惜しまず作りこまれた「これぞエンドー餅店のだんご」

続いてはだんごをご紹介します。づんだ、あんこ、ごま、くるみ、みたらしの5種のだんごです。

エンドー餅店ではだんごの生地を米から作っています。宮城県産の米、「つや姫」を使用しただんごは特に手間がかかるとのこと。しかし、「おいしいだんごをつくる」という思いからこの手法を続ける、エンドー餅店ならではのだんごは、程よい弾力とモチモチとした食感で、米の持つ繊細な味を感じることができます。そして、どのあんも素材のもつ自然なうまみと深いコクがあります。

すべてのお菓子に込められた真心

エンドー餅店では、他にも大福やゆべし、宮城県で昔からよく食べられているがんづきなどのいろいろなお菓子や、素朴で力強い味わいのおこわ、季節ごとのお菓子であるいちご大福、桜餅、うぐいす餅など、様々な商品をつくっています。そのどれもが本当においしく、たくさんのお客様によろこばれているとのこと。お客様に提供するすべてのお菓子に真心が感じられます。

「よけいなものは何もいれない」素材の良さを引き出し、安心、安全なものをお出しする

今回の取材では代表取締役社長の細谷ひろみさん(旧姓 遠藤)にお話しを聞かせていただきました。創業者の遠藤忠一氏を父にもつ細谷さんはお父様の思いを受け継ぎ、おいしいものをお客様に食べていただくために、一緒にお店で働くスタッフの皆さんと共に邁進しています。

エンドー餅店の社訓には、誠実、愛情、親切の3つの精神があります。エンドー餅店の皆さんの仕事はまさにこの精神そのものです。

「自分たちが食べておいしいと思える、安心、安全なものをお客様に出したい。もうけよりも実直に真面目に、おいしい餅をつくること」今も変わらぬ真っすぐな心が息づいています。

枝豆、小豆、もち米など、素材にとことんこだわるエンドー餅店のお菓子に使われている素晴らしい素材の数々は、それを作っている生産者の方々の高度な技術と日々のたゆまぬ努力の結晶です。

上質な素材がもつ本来の味を生かすため、おはぎはせいろで2度蒸し、餅はきねつきと餅つき機の2度づきにすることで、きめ細かくなおかつ弾力性と歯ごたえのある餅にしています。それもすべて同じ作業の繰り返しではなく、季節や気温に合わせて蒸し上げる時間と蒸気の強さを微妙に調整しています。

この餅を職人さんがひとつひとつ手で均等に切り分けていくのですが、季節により餅の硬さが違ってくるため、その硬さの違いは職人さんの長年培ってきた勘や技術によって確かめられ、その日その時々でお湯を加えて調節しています。ひとつひとつの工程に妥協なく、食べるひとへの思いがあるからこそ練り上げられてきた技術ではないでしょうか。

多くのひとに愛される温もりに満ちた名店

おいしい餅と和菓子をお客様に提供するエンドー餅店のスタッフの方々は、皆さん共通でエンドー餅店のお菓子が大好きなのです。試食会も皆さん楽しみにしておられ、そこでたくさんの意見が出るとのこと。皆で協力し合い良いものを追求していく姿勢が今日のエンドー餅店を支えているのかもしれません。

スタッフの方々のさりげない細やかな心づかいも訪れるひとの心を和やかにしてくれると感じました。長年通われている地元の常連のお客様や、遠方から買いに来られるお客様。多くの方々に愛され続けてきました。

創意工夫を凝らし新たな味の開拓も進め、販売方法も時代に合わせて様々な手法を取り入れる。古きよきものと新しきよきものが両輪となり、エンドー餅店はこれからも歴史を紡いでいくことでしょう。

写真はすべて2026年9月16日に筆者が撮影したものです。

情報

エンドー餅店

〒980-0004宮城県仙台市青葉区宮町4-7-26

TEL 022-223-9512

FAX 022-223-9518

HP:https://www.zundamochi.com/

Instagram:https://www.instagram.com/endo_mochiten/

上野尚吾

上野尚吾

秋田県大仙市出身。2020年にかねてより念願だった宮城県仙台市に移住し、物流関係の仕事に従事しながらライターになるための修業に取り組んでいます。

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