「人々の支えで受け継がれてきた神社」清廉さを感じられる閑静な場所に建つ、歴史ある安久津八幡神社【山形県高畠町】

1 min 150 views

山形県東置賜(ひがしおきたま)地方高畠町の真ん中にある安久津八幡(あくつはちまん)神社は、貞観2年(860年)を始まりとする古く歴史ある場所。一番先に目に入ってくる三重塔から舞楽殿、茅葺き(かやぶき)屋根が特徴の拝殿・本殿と続く。また、春や秋には国家安念、五穀豊饒、長寿などを祈願する祭りが行われる。

筆者である私が幼少期のときからなじみがあり、静かで心が洗われるようなこの場所に興味を持ち、宮司の一戸芳樹(いちのへ・よしき)さんに取材した。

安久津八幡神社は平安時代、三重塔は室町時代末期に建立されたという長い歴史を持つ神社だが、廃絶や火災があった過去を持っている。それでも今も受け継ぐことができているのは当時の地域の人々によるたくさんの支えがあったからこそだという。再建によって昔の雰囲気が壊されることもなく、また建物自体の飾り気もないため周りの木々とうまく調和していて自然いっぱいなところが魅力的。

 「観光資源として取り上げられるようになったのは昭和60年代。今でも一日に15〜20人くらいの人が来る」と、一戸さん。その頃建物を保存しようと考えたとのこと。

この神社は、県指定重要文化財として県からお墨付きがあり、長年受け継がれてきたもの。なので「壊したりなくしてしまったりしないよう、守ることを大切にしている」だそうだ。

一戸さんの話によると、「観光としての参拝客は増えている一方、祭りで舞ってくれる子どもだったり、茅葺き屋根のまま引き継ぐにあたって必要な茅や茅職人を探すのが大変」なのだそう。この先も神社を受け継ぐために、課題の解決にむけて活動していくとのことだ。

情報

安久津八幡神社

住所:〒992-0302 山形県東置賜郡高畠町安久津2011
電話番号:0238-52-5990

三浦歩綾さんの投稿

惺山高等学校&ローカリティ!スクール

惺山高等学校&ローカリティ!スクール

山形県山形市

ローカリティ!地域版

「ローカリティ!スクール」は、地元を愛する全国各地の学生さんと共に「その土地をふるさとと想う人の輪」を広げていくプロジェクトです。

今回は、山形県惺山高等学校クリエティブコース3年生のデジタルコミュニケーションの授業を「ローカリティ!」を運営するイーストタイムズが担当させていただき、ワークショップを実施しました。生徒の皆さん自身が、自分の一番好きな山形の「モノ・人・場所・体験」を自ら発掘、取材をし、記事制作を行いました。

その土地に、何か想いを持てば、
そこはあなたの大切なふるさとになります。

生徒さんのフレッシュな視点で綴られた、地元愛爆発の素敵な記事をご紹介します!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です