足元から温泉が湧出する!!1900年続く蔵王温泉の「川原湯」【山形県山形市】

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足元から温泉が湧出する!!1900年続く蔵王温泉の「川原湯」

西暦110年の日本武尊命の伝説が由来の蔵王温泉、その中でも珍しい特徴を持つ川原湯共同浴場の熱さや足元に穴が空いていたことが12歳の私の印象に残ったので取材しました。

蔵王温泉観光協会の黒崎広宣さんにお話を伺いました

 蔵王温泉で大変なことは、強酸性の成分が気化して電化製品がすぐに壊れてしまうことと、温泉を運ぶ管が硫黄で詰まってしまうことだそうです。特に電化製品は住所に蔵王温泉と書くと保険に入れないそうです。

 大切にしている考え方は「町をきれいにしてお客様が気持ちよくなれるようにする」ことで、シャッターが閉められている店や景観が悪い路地などに格子戸を設置して、見栄え良くしているそうです。


川原湯

川原湯は温度がとても高く、50度近いそうです。すのこ状の床から湧いていて、驚きました。自分は熱いお湯が苦手なのですが、注がれている冷水で温度が下がっている箇所もあるので心配なく入れました。湯船は温泉の成分によって「湯の花」が付いていて、白くなっており、お湯をかき回すことで湯の花が舞って、乳白色になり美しいです。


蔵王温泉の歴史

蔵王温泉は昭和25年観光地百選山岳の部で一位に選ばれたのを記念して名付けられた名前で、その前は高湯温泉と呼ばれていました。

 高湯温泉は西暦110年頃、日本武尊命が蝦夷討伐に来た際、武将の吉備多賀由(きびのたがゆ)が受けた毒矢による傷に苦しんでいた時に発見され、浴させたところ、すっかり全快しました。この感謝の気持を込めて自分の名前を残したのが、高湯(多賀由)の始まりと言われます。

https://www.zao-spa.or.jp/about/

 
蔵王温泉は温泉が多い日本でも珍しい、「ポンプで汲み出していない自然に湧く温泉」で、全国でも1位と肩を並べる強い酸性の泉質を持っています。

 今回蔵王温泉を取材して、蔵王温泉に近いところに住んでいるのに日本武尊命の伝説など、1900年の歴史を全く知らなかったことを知ることができました。電化製品などがすぐに壊れてしまうなど、住みにくいところもありますが、街の景観や山の自然の景色が美しく温泉も気持ち良いので、また行きたいと思える街だと感じました。

渡邉椋太さんの投稿

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「ローカリティ!スクール」は、地元を愛する全国各地の学生さんと共に「その土地をふるさとと想う人の輪」を広げていくプロジェクトです。

今回は、山形県惺山高等学校クリエティブコース3年生のデジタルコミュニケーションの授業を「ローカリティ!」を運営するイーストタイムズが担当させていただき、ワークショップを実施しました。生徒の皆さん自身が、自分の一番好きな山形の「モノ・人・場所・体験」を自ら発掘、取材をし、記事制作を行いました。

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生徒さんのフレッシュな視点で綴られた、地元愛爆発の素敵な記事をご紹介します!