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奈良県上北山村小橡(ことち)にある北山宮では、春祭で奉納するための雅楽の練習が行われています。
年に2回行われる4月の春祭と11月の秋祭では、地元の有志によって雅楽が演奏されます。奉納というよりも、神事の最中に流れるBGMといったところでしょうか。
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楽器には大正時代の銘もあるので、その頃から続けられているようです。アマチュアによる演奏なので拙いものです。今の時代は録音されたものを流すこともできるのですが、「せっかく現代まで続けてきたものだから」ということで、生演奏にこだわっています。
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メンバーは高齢化していて、いつまで続くかわかりませんけど、できるだけ先の時代まで残って欲しいものですね。
北山宮には後亀山(ごかめやま)天皇のひ孫がお祀(まつ)りされています。すぐ近くにある瀧川寺にはお墓もあります。後亀山天皇は南朝最後の天皇です。吉野郡には、南朝ゆかりの史跡や社寺が数多く残されています。
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紀伊半島魅力発掘隊Facebookより 2019年4月20日の投稿