10月31日のハロウィンの夜。わたしが住む秋田の街はどんなだろうかと思い立ち、秋田駅周辺を訪れた。
帰宅ラッシュを過ぎた秋田の街には、各々好きな格好をする若者がいて、深まる秋の夜を思いのままに過ごしていた。
秋田の街には、ただそこにいるだけで不思議と、心を和やかにする空気が漂っていた。
目次
◆帰宅ラッシュ後、街は閑散としていたが…
10月31日の午後7時。駅ビル周辺では時々学校帰りの高校生や観光客が通りがかるが、帰宅ラッシュを過ぎて、秋田の街は閑散としていた。
私は、秋田で仮装姿で活動している「秋田のキャサリン」(※筆者執筆記事参照)と待ち合わせていた。キャサリンは冬の制服姿で現れ、わたしたちは人が集まっていそうな芝生広場に向かって歩いた。
※筆者執筆記事 好きを続けて自分らしく!秋田のキャサリンが12年大切にしてきた、人と人とのつながり【秋田県秋田市】https://thelocality.net/catherine-akita/
◆自由に仮装する若者たちにトリートする。
芝生広場では、若者たちがいつもと違う格好で過ごしていた。わたしはある5人組に出会い、唐突に声をかけた。
「今日はハロウィン、これから何をするの?」
長い前髪で顔が見えない青年T君と、学生服を着た青年K君に話しかけた。
「ハロウィンだから、お菓子もらいたいっすね〜」とK君(22)。
トリック・オア・トリートの場面を予期していたわたしは、袋の中から取り出したマシュマロをT君に差し出した。T君は本当にお菓子が出てくると思っていなかったようで、かなり喜んでくれた。
ちなみに、K君には黒くないブラックサンダーをあげると「そっちのほうがよかった〜!」とT君は悔しがった。
わたしは、何気ないこんなやり取りが楽しく、思いがけないハロウィンの夜を過ごすことになった。
◆「ゾンビ・ウォーク」の発起人に出会う。
芝生広場から秋田の繁華街・川反(かわばた)に向かってゾンビ歩きをする企画「ゾンビ・ウォーク」の発起人に出会った。
2023年10月31日、オーストラリア・ゴールドコーストで開催された「ゾンビ・ウオーク」で本物のかぼちゃを頭に被って参加した経験がある大友竜之介(おおとも・りゅうのすけ)さん(愛称:Tomトム)(23)だ。
ワーキングホリデーで滞在していたゴールドコーストで声をかけられ「ゾンビ・ウオーク」に参加したというトムさん。この日出会った日本在住歴8年、アメリカ・シアトルから来たALTのジェーンさん(30)に声をかけて話が弾んでいる。
マイケル・ジャクソンの『Thriller』の音源をBGMに、芝生広場で格好良く踊るトムさんは、参加する人たちに「ゾンビダンスができなくてもOK」と声をかけ、さらにメイクまで施してくれるという。
集合時間が近づく頃、わたしは本格的なゾンビの仮面を被った人の姿を目にしたが、声をかけることにひるんでしまった。
日本でもまだメジャーではない「ゾンビ・ウォーク」を秋田の街でやってみたいというトムさんの意気込みはすごい。
わたしは「秋田のハロウィンはこれからもっと面白くなる」と思った。
◆秋田らしい、人と街の佇まいと空気感。
夜9時を過ぎると、それまでいなかった青年たちも集まってきた。仲間同士で飲み食べするでもなく、大声を出し騒ぐわけでもなく立ち話をしているだけなのだが、そんな過ごし方がとても秋田らしいとわたしは感じた。
厚手の上着なしで過ごせるハロウィンの夜。時折やや冷たい風が吹き、スカートをはいたキャサリンは寒そうにしていた。
何か温かいスープの屋台でもあれば、とキャサリンのアイデアにわたしは同調した。
数年前には秋田駅構内がハロウィン一色になったこともあったそうだが、わたしが過ごしたハロウィンの夜は、静かで穏やかな、ありのままの秋田の人と街の素顔を写し出してくれた。
秋田の魅力はまだ、奥深くに眠っていそうだ。
ゾンビの世界と同じくらい未知かもしれない。
注釈:免責事項
この写真は、ナチズムや写真に写っている他のイデオロギーを賛美したり支持したりするものではありません。私はナチズム、ファランジズム、盗作、外国人嫌悪、またはいかなる種類の人種的優越主義も支持しません。この写真はハロウィーンの目的でのみ作成されました。
Disclaimer
This photo is not intended to glorify or support Nazism or any other ideology presented in the picture . I do not support Nazism, falangism, plagiarism, xenophobia or any sort of racial supremacy. This photo is only made for halloween purposes.