〜この記事は、株式会社JTBふるさと開発事業部と合同会社イーストタイムズが共同で取り組んでいる「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」から生まれたハツレポです〜
富山湾から8キロほど内陸に入った富山駅前にあるのが、北電産業株式会社。北陸電力のグループ会社である強みを活かし、不動産、介護福祉など幅広い分野で事業を展開、県民の豊かな暮らしに貢献しています。
同社の前には、地域のシンボルとして市民に親しまれている石像があります。その名も「Lovers像」(2020年建立)。富山市出身の芸術家・吉野美奈子さんが手掛けた、「愛」と「平和」を象徴するモニュメントです。そんなLovers像を起爆剤に、観光客らを呼び込もうと駅前事業者らは奮起していましたが、その矢先のコロナ禍。外出自粛などの影響は広がり、コロナ禍以前の盛り上がりは失われつつありました。
そんな状況を見ていた同社は、地域のにぎわい創出、コロナ禍以後の市内への誘客に役立てないかと、頭を巡らせました。そこでできたのが、Lovers像をモチーフにした日本酒でした。
監修は、創業106年になる地元の富美菊酒造。「富美菊酒造さんこだわりのスパークリング日本酒は、日本酒が苦手という人でもクイクイっと飲めちゃいますよ」と、営業部の石田優さんは胸を張ります。
今年4月にロンドンで開かれたワイン品評会「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2022」SAKEの部門で、銀賞(スパークリングの部)を獲得。ラベルには「お祝いしよう」とのメッセージがあり、「結婚式などの祝い事で購入していくお客さんも多い」と石田さんは言います。また、売上の一部は富山市に寄付し、像の維持管理に充てているそうです。
日本酒で富山市へ足を運ぶきっかけに!
石田さんは「日本酒を飲んでもらうことで、まちを象徴するLovers像を知ってもらうとともに、富山市に足を運ぶきっかけになったら」と話します。「山、川、海などの自然が豊かな町。旬の時期には富山湾で獲れる寒ブリ、ホタルイカ、白エビが味わえる。ぜひLovers像を見に来てもらうと同時に、富山の魅力も感じてほしいです」と石田さんは笑顔で語ってくれました。