「捨てずに活かす」家具屋の挑戦。規格外の地元食材を美味しいジェラートに【富山県富山市】

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ジェラートの店「GENICO(ジェニコ)」のジェラート

 

そう話すのは、富山県富山市にあるクラシモ神島株式会社の代表・富増孝(とみます・たかし)さん。家具販売・修理を行うかたわら、捨てられるはずだった果物や野菜を使ってジェラートを製造・販売しています。

「富山市には美味しい食べ物がたくさんあるんです。ジェラートで皆さんに富山の良さを知ってほしくて」

元々、家具販売会社で働いていた富増さんは、「家具をできるだけ長く使ってもらいたい」という想いから、2013年に同社を創業。さらに3年後、ふとしたやりとりがきっかけでジェラート作りを始めました。

「知り合いの梨農家の収穫を手伝っていた時に『傷が付いていたり、形が悪いものはどうするんですか?』って尋ねたんです。そうしたら『ほとんど捨てるしかない』って言われて。そういうものを活用できないかなと思った時に、素材の味が活かせるジェラートを思いつきました」

 

食材本来の味を活かし、美味しさを追及

富増さんはその後、本格的なジェラートの製造を学ぶために本場・イタリアへ。ジェラートの基礎を学んだ後、あらゆる地元農家さんの元へ足を運び、ジェラート作りへの想いを伝えました。

努力の甲斐あって、店頭には地元産のイチゴ、スイカ、ブドウなどを使った四季を彩るテイストが並びます。

イタリアでジェラートの基礎を学んだ富増さん(左)

富増さんはジェラートを作る工程でなるべく熱を加えないほか、着色料・保存料を使いません。また、食材はできるだけ、新鮮なうちに加工することで、食材本来の味を活かします。

着色料や保存料を使わないジェラート 

同店は富山駅から内陸に5キロほど入った場所にあり、「今後は駅近などに店舗を増やしていきたい」と意欲的な富増さん。

地元の常連も訪れるGENICOの店舗

地元の常連も訪れるGENICOの店舗「返礼品である地元富山の食材を使ったジェラートを全国の人に食べてもらうことで、富山市の魅力を知ってもらいたい。願わくば、私たちの店へ足を運ぶきっかけにもなったら」。家具屋さんの「捨てずに活かす」気持ちが込められた、とっても美味しいジェラートをぜひ味わってみてください。

(大石 茜さん)

大石茜

大石茜

岡山県備前市

編集部編集記者

東日本大震災の被災地にて地方紙記者を経験した後、備前焼の職人になるため備前市に移住。修行に勤しみながら、記事の執筆編集を行っている。